第17回『他社留学ラボ』開催レポート「自分語り」

2026年5月28日、第17回『他社留学ラボ』を開催し、他社留学の卒業生と関係者が集まり交流を行いました。今回もファシリテーターとして組織変革・事業開発コンサルタントの西村統行氏を迎え、「自分語り(ストーリー・シェアリング)」を実施しました。語り手によるセッションと参加者同士の対話を通じて、各自の経験やキャリアを見つめ直し、理解を深めることを目的として開催しました。
当日は、事前に決定した語り手が、単なる自己紹介にとどまらず、自身の背景や価値観、これまでの経験を共有し、その他の参加者は聞き手(リスナー)として参加しました。

前回の他社留学ラボは、仕事から一歩離れて自身のキャリアを見つめ直し、参加者同士が互いの考えに触れる機会としてご好評をいただきました。その声を受け、再びキャリアと向き合う企画を実施しました。
【ご参考】「越境学習サービス+拡張キャリア出版」コラボセミナー(2025年9月9日)レポートは
こちら

自分語りとは

単なる自己紹介ではなく、語り手の背景や経験、価値観を共有するセッションです。これにより、以下のような効果があると言われています。
①普段は見せない一面を知ることで親近感が生まれ、
相互理解が深まりやすくなる(開放性の法則)。
②自分の経験を語ることを通して、自分の物語が形づくられ、
自己理解やメタ認知が深まる。
③照れや不安、恐れがある状況だからこそ自分を開くことで、
チームの関係性が深まりやすくなる(利害関係のない相手の方が、正直に話しやすいこともある)。
また、聞き手にとっても、他者の行動理由や価値観、葛藤や失敗に触れることで共感が生まれ、自分の
キャリアや原動力を見つめ直すきっかけとなると言われています。

語り手によるセッション

今回の語り手は、株式会社ニフコの山田さん。前回の懇親会で話題となった自分語りにご興味を持ってくださり、「語り手になることは得しかない!」と感じられたことから、お引き受けくださいました。当日は、ファシリテーターの
「今の自分の感覚を出発点に、思い浮かんだ出来事を語りながら、自分の内側にどのような反応が生まれるかを感じましょう」という言葉からスタートしました。

ご自身のルーツとなる幼少期の話から始まり、多くの好きなものや育った環境について語ってくださいました。さらに、大学時代の先生から受けた影響や、20代以降に人間関係について考えるようになったご経験などについてもお話しくださいました。
語りは一方向的でありながらも、具体的な経験が語られていたため、参加者は熱心に、強い関心を持って聞いている様子が見られました。

質疑応答セッション

後半は、参加者からの質問をもとにした対話形式で進行しました。ファシリテーターが話の流れを整理しつつ、語り手が質問に丁寧にご回答くださり、新たな問いが生まれるなど対話が広がっていきました。

また、語り手に話し終えた後の感想を伺ったところ、
「自分語りを通して、自分一人では超えられない枠を超えられるのではないかという期待もあり、話をする機会をいただいた。皆さんが傾聴してくださったおかげで安心して話すことができ、
言語化が進むとともに、自己理解も深まった。」
「事前に書き出して準備していたものはあったが、話すうちにその時々で語りたいことを語る流れになり、その場で思い出したことも多かった。何もない状態から話す難しさはありつつも、それ自体が良さでもあった。想像以上に充実した体験となった。」
とお話しくださいました。

さらに、聞き手の皆さんからは
「自分との差が興味深く、自身の
キャリアへの理解も深まり、多様性を実感した。」
「語り手との心理的距離が縮まり、
チームワーク形成にも寄与することを体感した。」
「話を聞くときに思考が飛んでしまう癖があるが、今回は没頭して話を聞くことができ、自分の好きな映像作品を見ているとき以上に集中している自分に気づき、驚いた。」
などの感想をいただきました。

懇親会では、引き続き自分語りの内容の深掘りが続き、語り手にとっても新たな気づきにつながる話がありました。また、他の参加者との違いについての話題でも盛り上がり、参加者の皆様にとっても有意義な時間となったようです。


自分語りは、自分を知ってもらうだけでなく、相手を理解するきっかけにもなります。今回のラボを通して、お互いの価値観や背景に触れることで、新たな発見や共感が生まれ、参加者同士のつながりがより深まる時間となりました。

エッセンスは今後もこうした対話の機会を大切にしながら、学びとつながりのある場づくりに取り組んでいきたいと思います。