第7回『他社留学ラボ』開催レポート

「越境後の衝撃と小さな行動」 卒業生、現役留学生が意見交換

2021年7月9日、第7回『他社留学ラボ』をオンラインにて開催しました。
20名の他社留学の卒業生と現役留学生、関係者が集まり、
今回のテーマである「越境後の衝撃と小さな行動」についてオープンに語り合いました。

今回も卒業生からご自身の留学内容や留学から学んだこと、留学後のチャレンジなどをシェアしていただき
その後、留学生同士で意見交換を行いました。


今回の発表者は、昨年度他社留学に参加された株式会社ニフコ(東証一部上場の独立系自動車部品メーカー
https://www.nifco.com/)の商品技術センターの石川さん。
昨年9月からオフィスコンサルティング事業を行っているベンチャー企業、株式会社フロンティアコンサルティングへの
留学を経験しました。(石川さんの他社留学事例 →http://nanasan.essence.ne.jp/case/nifcofrontier

発表の中では、社内で他社留学の公募が行われてすぐに応募したところから、
実際の留学中の内容、学び、その後の変化までお話いただきました。
今回の留学で石川さんは留学先企業が運営する記事メディア「Worker’s Resort」の記事執筆を行ったそうです。
全く経験のない分野での留学ということで大変なことも多かったそうですが、
その分たくさんのことを学び、得るものも多かったそうです。

▼Worker’s Resort https://www.workersresort.com/jp/
「人生の10万時間を、もっと幸せにする」をモットーにオフィス環境や働き方の提案を
世界のワークカルチャーの情報を交えながら発信しているサイト

▼石川さん作成記事 https://www.workersresort.com/jp/culture/other-responsibility-thinking/
大企業によく見られる「他責」問題。事例をもとに解決策を探る
 

特に、今回「スキルより気構え」を得られたとお話されていました。
「今回の留学では、スキルというよりマインドの部分での学びが多かったです。
変化を創るマインドが得られたと思います。留学に参加するまでは現状維持でもいいと
思っていた部分がありましたが、留学先の方が“現状維持は衰退、新しいものを作っていくという
気持ちが大事だ”と話されているのを聞いて非常に刺激を受けました」

今年3月に他社留学が終了して、その後の変化についてもお話いただきました。
留学後に取り組んだ内容として、同じグループ内のメンバーにご自身の記事を読んでもらい
「他責の念」を自覚し内省を促すような機会を作った話や、楽しく学ぶ仕掛け作りの一環として
グループ内で抜き打ちテストを実施して盛り上がった話、また自己開示の必要性などについても語っていただきました。

そのような取り組みの結果、メンバーの意識に変化があり、メンバーが自発的に「1on1ミーティング」について
上司に提案して実施することになった話や当番制でテストを継続している話などもしていただきました。
最後には、「先は読めないけど少しずつでも地道にアクションを起こし、より良い会社を作っていきたい」
というお言葉で締めくくっていただきました。

また、ニフコの他社留学関連のトピックスを株式会社ニフコ技術主幹の根津様よりご紹介いただきました。
・2019年度-ニフコのサステナビリティレポートに他社留学に関する活動を掲載
・2020年度-株主通信に「自分を広げる学びのプログラム実施」ということで、他社留学に関する活動を掲載、
さらに他社留学をきっかけにhap株式会社との協業でサステナブルな素材を使ったエコマスクを
開発した件についても掲載していただいたそうです。


発表の後は、発表を聞いての感想、気づきのシェア、さらには今回のテーマである
「越境後の衝撃と小さな行動」に基づき、他社留学後にどんな行動を実践し、どのように周囲を巻き込んでいるか、
ということについて議論していただきました。
今回参加された皆さん、出身業界、職種、留学経験など異なっていましたが、皆さん活発に議論に参加されていました。

石川さんの発表を聞いての気づきとしては
「石川さんから周りのメンバーが変化しつつある話を聞いて、自分が動かないといけないと刺激になった」
「スキルよりもマインド面で学びを得たという話は非常に共感した」
自己開示を通して相互理解をしていくことが大事だと改めて思った」
など、石川さんの話に共感した話や改めて感じたことなど、様々な意見を出していただきました。

また、他社留学後にどんな行動を実践し、どのように周囲を巻き込んでいるか、については、
「大きく行動しようとせずに小さな行動で良い、巻き込み方は最小単位から始めればいい」
相手に求めないことが大事。相手とのギャップを受け入れながら、じゃあ自分は何ができるのだろう?と
考えていくことが大事だと思う」
自分から発信していくのはマスト。発信し続けることで助け舟が出てくる。
自分からどんどんアクションを起こして、実践していくことが大事」
など、各社で取り組んでいることについてお話いただき、あっという間に終わりの時間を迎えました。


ラボ終了後には、
「発表がすごく興味深かったです。また、いろいろな企業の方とのディスカッションが面白かったです」
「石川さんの話を伺い、今他社留学されている方の率直な思いなどを伺えたことで、
今一度、留学後から数か月経った自分を見つめなおす機会ができました」
などのコメントをいただきました。

また、発表者の石川さんからも
「今回このような場で登壇という非常に貴重な経験をさせて頂いたこと、自分の発表をもとに
周りの方々が真剣にディスカッションをして頂けたことが非常に嬉しく、今後の活動のモチベーションがより上がった」
ということでお言葉をいただきました。

参加者の皆様にとっても、当社にとっても、大きな学び・気づきのある実り多い時間となりました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

次回、第8回他社留学ラボは2021年11月に開催予定です。
皆様とのご縁を大切に、さらに他社留学の仲間を増やして、みんなで組織を変え、社会を変えていきましょう!