第5回『他社留学ラボ』開催レポート

「留学後のチャレンジ」 卒業生、現役留学生が意見交換

2020年11月13日、第5回『他社留学ラボ』を開催しました。
前回に続き、今回もコロナ禍での開催ということで、オンラインでの開催となりました。
25名の他社留学の卒業生と現役留学生、関係者が集まり、
今回のテーマである「留学後のチャレンジ」についてオープンに語り合いました。

今回も卒業生2名からご自身の留学内容や留学から学んだこと、
留学後のチャレンジなどをシェアしていただき、その後、留学生同士で意見交換を行いました。
 


まずは、エネルギー会社から柔軟で多様な働き方を取り入れるソフトウェア開発会社へ留学した
経験を持つ卒業生Aさんから「他社留学はチャレンジしたもの勝ち!」と題して発表を行っていただきました。

Aさんの留学期間は半年で週5日勤務。人事労務部にて、「多様な働き方を支えるための制度設計」
「チームのパフォーマンス向上のための組織と役割の在り方検討」などに携ったそうです。
そんな中で、「多くの人と関わるほど多くの学びを得られると考え、
留学先では一人でも多くのメンバーと繋がりをもつことを意識した。」と言います。

「まずは自分のことを知ってもらうことが大事だと思ったので、いろいろなことにチャレンジしました。
社内勉強会への参加や主催、部活、全社ミーティングの司会、社長とのランチミーティング、
社内ツールでの発信など、たくさんの活動を行いました。」

そういった活動を続けていく中で、留学先でたくさんのことに気づいたそうです。
「留学先ではどのメンバーも主体性にあふれていて、圧倒的な当事者意識がありました。
また、社外に出たことで、世の中は常に変化しているので対応していかなければならない、“現状維持は退化である
と強く感じました。一方で、社内にはたくさんの優秀なメンバーがいることにも気づかされました。」

所属企業へ戻ってから、いくつかの部署を経験されたそうですが、どの職場でも留学中に学んだマインドを活かし、
「チャレンジする姿勢」「しっかりと主張すること」「理念とのつながりを意識すること」などを心がけて
業務に取り組まれているそうです。
また、留学で学んだ知識・ノウハウなどを全社施策へ展開していくために、関係部署を巻き込んだ活動も続けているそうです。

 


2人目の発表は、株式会社電通テックの人材活用戦略室に所属する船越さん。
留学先は、大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」を運営する株式会社Schoo。
2019年9月から3ヶ月、週4日間の留学を行いました。
(事例はこちらから →http://nanasan.essence.ne.jp/case/dentsutecschoo

「留学当初は、カルチャーショックを受けました。Slackに慣れることも大変でした。
でも、自己開示と他社理解、さらに行動することで1か月後には不安が解消していました。」
「改めて留学先について考えてみると、社長の発信力や褒めの文化で社員のモチベーションが向上し、
役割分担と権限委譲、自由裁量という仕組みがスピード感を生み出していることに気がつきました。」
また、1人目の発表者同様、外に出たからこそ、所属企業の良さがわかったとのお話がありました。

他社留学を通して「信頼関係を築き、自ら行動・発信することの大切さ」を学び、自信がついた船越さん。
留学後には、ご自身にこんな変化があったと言います。
「マネジメントの意識が高まりました。これまではプレーヤー目線だったのが、
マネージャー視点で見られるようになり、視座の変化がありました。」

また、コロナ禍でリモートワークに切り替わる中で、留学当初のカルチャーショック経験が役に立ったと言います。
留学中に得た「社内SNSスキル」が活かされ、次々と社内SNSによるリモートコミュニケーションを提案することができ、
変化への対応を行うことができたそうです。

最後には、他社留学後のヒントということで、
少し大げさなくらいに行動して発信するのがいいです。熱意は伝わります。どんどんアピールして、
周りを巻き込み、ムーブメントを起こしていきましょう!」
というお言葉で締めくくっていただきました。

 


お二人の発表後は、発表を聞いての感想、気づきなどのシェア、所属企業へ戻ってからの取り組みなど、
意見交換を行っていただきました。

今回は、卒業生と現役留学生が入り混じっての意見交換ということで、現役留学生から出た、
今抱えている悩みに対して卒業生からアドバイスがあったり、留学期間や訪問頻度による学びの違いについて
意見交換があったり、新型コロナウイルスによる様々な変化、などいろいろな話が出ました。

今回参加された皆さん、出身業界、職種、留学経験など異なっていましたが、
「それわかる!」「そんな違いがあるんですね!」「もっと詳しく聞きたい!」など、
積極的に関わっていただき、あっという間に終わりの時間を迎えました。

終了後には、
「他社留学の経験談が特に参考になりました。他社の方との交流も刺激的でした。」
「似た境遇の方の考え方、モチベーションなどが共有できました。」
「楽しい時間を過ごすことができました。次回も楽しみにしています。」
など、嬉しいコメントを多数いただきました。

次回、第6回他社留学ラボは2021年3月に開催予定です。
さらに他社留学の仲間を増やして、みんなで組織を変え、社会を変えていきましょう!