第8回『他社留学ラボ』開催レポート

「組織の変革の灯火を共創していく」 卒業生、現役留学生が意見交換

2022年4月22日、第8回『他社留学ラボ』をオンラインにて開催しました。
約20名の他社留学の卒業生と現役留学生、関係者が集まり、
今回のテーマである「組織の変革の灯火を共創していく」についてオープンに語り合いました。

今回も卒業生2名からご自身の留学内容や留学後のチャレンジなどをシェアしていただき、
その後、留学生同士で意見交換を行いました。 


発表者1人目は、金融系情報関連企業のシニアアナリストの原田さん。
昨年4月から3ヶ月間、週1回、他社留学を経験しました。
留学先は、人事課題をテーマにサービス開発提供を行うベンチャー企業、EDGE株式会社。
留学中は、新規サービスおよび全社の今後のマーケティング戦略立案を行いました。

発表の中では、プロジェクトの概要からご説明いただき、
留学中の学び、留学後の活動についてお話いただきました。
原田さんは実際に他社留学に参加することで、留学前にイメージしていたベンチャー企業の
認識に変化があったそうで、詳細にご説明いただきました。
また、新規事業・サービスの立ち上げに関する学びについても共有いただきました。

発表後には、現在まさに留学中の方から留学先でのコミュニケーションについての質問があり、
悩んでいる留学生にとってヒントとなるお話をいただきました。
また、卒業生からは「失敗の許されない環境で失敗すること」「社外でも活躍できる人材像」
についての質問があり、同じ他社留学を経験した者同士だからこそわかる話をしていただきました。


発表者2人目は、日本の航空宇宙開発政策を担う研究・開発機関である
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットエンジニアである長福さん。
昨年9月から1ヶ月間、フルタイムで他社留学を経験しました。
留学先は、デザインとクリエイティビティを通じて、日本のさまざまな組織の
新規事業創出や組織変革をサポートする会社、IDEO TOKYO。
越境中は、宇宙旅行者の体験をデザインするプロジェクトに携わりました。
(長福さんの他社留学事例:https://www.essence.ne.jp/service/ryugaku/case/jaxaideo)

発表の前半では、今回携わった宇宙旅行者の体験をデザインするプロジェクトの詳細を
ご説明いただき、後半からは留学中に学んだことだけでなく、苦労したリアルな体験談
語っていただきました。
さらに、留学後に留学先の良いと思った文化を取り入れた活動(週1回社員同士が
ランダムにマッチングされコミュニケーションを図る仕組み)の話もしていただきました。

発表の最後には
「今回の他社留学では、不透明で不安を感じたからこそ繰り返し自問して本質を
追求することができました。わからないからこそ価値があり、不安も必要なのかもしれないですね

という言葉で締めくくっていただきました。


発表の後は、グループに分かれディスカッションを行いました。
どのグループも活発に議論が行われ、時間が足りないくらいの盛り上がりを見せていました。

今回も参加された皆さん、出身業界、職種、留学先など異なっていましたが、
留学での学び・気付きに関しては共通のことも多く、お互いの話を共感しながら聞く姿が見られました。
一方で、周りの方の話を聞く中で留学先の規模感の違いや国・民間の違いなどのそれぞれの違いを
感じた部分をシェアしていただくことで新たな気づきが生まれ
、さらに議論を深めていました。

そして、今回のテーマである「組織の変革の灯火を共創していく」に関しては、
どの企業でも組織をより良くしていきたいという想いはあるものの、
すぐに大きな変革を実現することが簡単でない事情があることを理解した上で
「長い目で見たら灯火を持ち続けていくことが大事だと思う」
「同じ想いを持った社内、社外の仲間と共に活動を地道に続けていきたい」
「組織としての仕組み作りが重要だと思うが、自らがその提案をしていかないといけないと思う」
とそれぞれの想いを語っていただきました。


ラボ終了後には、
「他の留学生の方の話を聞き、同じ課題があってもそこからの学びに違いがある事を
知ることができ、とても勉強になりました」
他社の方とコミュニケーションが取れるというのがシンプルに勉強になりました。
さらに人数の数だけ企業様の体験談も聞けるので非常に刺激が強い会でした」
などのコメントをいただきました。

参加者の皆様にとっても、当社にとっても、大きな学び・気づきのある実り多い時間となりました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

次回、第9回他社留学ラボは2022年7月に開催予定です。
皆様とのご縁を大切に、さらに他社留学の仲間を増やして、
みんなでより良い組織・社会づくりを目指していきましょう!