転職せずにベンチャー・スタートアップ企業で働く方法があることを知っていますか?

「ベンチャー企業で働いてみたいけど、転職するのは不安…」
「ベンチャー企業に転職するかどうか迷っている」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。

自己成長環境変化を目的にベンチャー企業への転職を検討している方の中で、不安を原因に転職に踏み切ることができない方もいるでしょう。

そこで、本記事では転職せずにベンチャー企業で働く2つの方法をご紹介します。

また、ベンチャー企業や、スタートアップ企業で働くメリットについても解説しています。興味のある方はぜひ最後までお読みください。

中小企業・ベンチャー企業・スタートアップ企業の違い

 まず初めに、中小企業・ベンチャー企業・スタートアップ企業の違いについて解説します。

中小企業

 中小企業は、「中小企業基本法」により、資本金の出資総額と従業員数に上限が設けられています。この規定は業種によって異なります。

ベンチャー企業

 資本金額や従業員数等、ベンチャー企業には明確な定義はありませんが、一般的に以下の特徴を持つことが多いです。

 ・事業に新規性・創造性・革新性がある
 ・創業・起業から間もない
 ・事業規模、組織規模が小さい
 ・ベンチャーキャピタルなどの投資機関から資金を受け入れている

 
 なお、日本の法制度上は、企業規模で分類を行うため、ベンチャー企業の多くは中小企業に分類されます。  

スタートアップ企業

 スタートアップ企業にも明確な定義はありません。
 一般的には、短期間で劇的な成長を遂げているベンチャー企業を指します。
 また、スタートアップ事業が安定すると、ベンチャー企業と呼ばれることもあります。

ベンチャー企業・スタートアップ企業で働く5つのメリット

 続いて、ベンチャー企業とスタートアップ企業で働くメリットを解説します。
 (便宜上、ベンチャー企業・スタートアップ企業を一括りに「ベンチャー企業」と表現しています。)

自己成長に繋がる

 成長の機会に恵まれていることが最大のメリットとして挙げられます。

 ベンチャー企業は組織内人数が少ないため、1人1人が担う仕事量が多くなる傾向にあります。したがって、実践を伴った知識や知見を多く吸収でき、学んだことをすぐに活かしやすい環境です。

 また、仕事量に比例し、責任感とプレッシャーも増加するでしょう。適度な責任感とプレッシャーに耐え、業務を確実に遂行する経験は成長に繋がります。

 さらに、社内で前例のない仕事を引き受けることも多く、必然的に自分で考える機会が増加します。

 このような環境は、「圧倒的な成長を遂げたい」と考える、意欲的なビジネスパーソンに非常に適しているでしょう。

スピード感を体験できる

 ベンチャー企業は、大企業に比べ意思決定のスピードが早いことが特徴です。

 大半の大企業は、上層部に決定権のあるピラミッド型組織を採用しています。そのため、意思決定者が複数人いた場合、最終的な意思決定を行うまでに時間がかかる傾向にあります。

 一方、ベンチャー企業は意思決定プロセスが非常にシンプルであるため、意思決定にかかる時間が短いことが特徴です。

仕事の幅が広がる

 大半の大企業が分業制を導入しているのに対し、ベンチャー企業は、社員が受け持つ仕事の領域を明確に区切るのが困難な傾向にあります。
 
 そのため、専門領域以外の業務を行うため、必然的にマルチタスクになります。

 このように、経験のない異分野の仕事を経験することで、自分のスキルや能力を高めることができます。

社会人経験豊富なビジネスパーソンと関われる

 社会人経験を経た人材で構成されるベンチャー企業は、それぞれ異分野・異業種で知識と経験を積んだプロフェッショナルが集結しています。

 多様なキャリアを歩んだ人との交流は、人的ネットワークの拡大のほか、新たな気づきや考え方の発見に繋がります。

 また、経験豊富かつ、優秀なビジネスパーソンとの出会いは、自分のロールモデルの発見に繋がることもあるでしょう。ロールモデルの発見は、自分の行動指針や明確な目標となるため、モチベーションの管理に非常に役立ちます。

経営陣と距離が近い

 経営陣と距離が近いことも、ベンチャー企業で働くメリットであると言えます。大企業では、一社員から非常に遠い存在であった経営会議も、ベンチャー企業では全社会議です。

 たいていの場合、社長も社員と同様に1つのフロアで仕事をするため、日常的に経営の観点から社長と議論を交わすことができます。

 したがって、自分の意見が企業の方針や戦略に反映される可能性が高いといえます。

転職せずにベンチャー・スタートアップ企業で働く方法

 ここまで、中小・ベンチャー・スタートアップ企業3つの違いについて確認し、ベンチャー企業で働くメリットについて解説してきました。

 ここからは、転職せず、今の企業に勤めながらベンチャーやスタートアップ企業で働く2つの方法である「他社留学」「プロボノ(社会貢献活動)」について、事例と共にご紹介します。

他社留学とは

 他社留学とは、自社の枠組みを超え、他社で他社の経営課題に向き合う越境型かつ、実践型の研修です。

エッセンスの提供する他社留学

 エッセンス株式会社では、他社留学の機会を提供しています。

 未知の会社やメンバーと共に、プロジェクト達成を通じて、課題発見や解決を活きたテーマで実践的に学べることが特徴です。

 ベンチャー企業特有の文化や、事業スピードに触れることにより、企業に還ってからも事業や組織の変革を牽引できる人材の育成に繋がります。

 以下、他社留学に実際にご参加いただいた方の事例をご紹介します。

事例①「ピジョン株式会社×MIKATA株式会社」

所     属│ピジョン株式会社
留  学  先│MIKATA株式会社
留 学 期 間│週1日/3ヶ月間(2021年10月~2022年1月)

ピジョン株式会社の島崎さんは、社内公募で他社留学に参加されました。

留学中の業務内容│ 
①新規プロジェクトのプロジェクト考案・実現
②他社メーカー様との座談会の企画・実現

留学から得た経験・学び│
①プロジェクトのリーダー経験
②リーダーシップと主体性の獲得
③仕事を行う上での「軸」の重要性

 
更に詳しい内容はこちらをご覧ください。
( https://www.essence.ne.jp/case/pigeonmikata )

事例②「宇宙航空研究開発機構(JAXA)×IDEO TOKO」

所     属│宇宙航空研究開発機構
留  学  先│IDEO TOKYO
留 学 期 間│週5日/1ヶ月間(2021年9月~2021年10月)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の長福さんは、JAXAの人材育成制度の1つである、
「宇宙ビジネス共創・越境プログラム」の一環として他社留学に参加されました。

留学中の業務内容│
宇宙旅行者の体験をデザインするプロジェクト

留学経験から得た経験・学び│
①多様性あふれる人々との協働経験
②クリエイティビティをサポートする環境や文化
③「デザイン思考」という方法論

 
更に詳しい内容はこちらをご覧ください。
( https://www.essence.ne.jp/service/ryugaku/case/jaxaideo )

プロボノ(社会貢献活動)とは

 プロボノとは、自らの能力を活用し、無償または定額により行う公共的活動です。CSR(企業の社会的責任)の達成と、企業価値の向上も期待できます。

エッセンスの提供する「プロボノプログラムitteki」

 エッセンス株式会社では「プロボノプログラムitteki」を提供しています。
 本プログラムは、複数の大企業社員による異業種混成チームをつくり、NPOやスタートアップ企業の課題解決に挑むもの。

 スキルの棚卸しキャリア自律事業の立ち上げ経験の獲得に繋がります。

 以下、「プロボノプログラムitteki」に実際にご参加いただいた方の事例をご紹介します。

事例①「東京電力パワーグリット株式会社×朝日熱処理工業株式会社」

所    属│東京電力パワーグリット株式会社
受け入れ企業│朝日熱処理工業株式会社
プロボノ期間│40日間

 東京電力パワーグリット株式会社に勤めながら、4人の育児・大学通学に励む武田さんは、40日間のプロボノプログラムに参加されました。

プロボノプログラムの活動内容│
働きやすい環境・職場の改革提案

留学から得た経験・学び│
企業文化・価値観・バッググラウンドが異なる多様性に富んだチームが、
1つの目標へ向かうことの難しさ

 
更に詳しい内容はこちらをご覧ください。
( https://www.essence.ne.jp/service/probono/tokyodenryoku-asahinetusyori )

事例②「ライオン株式会社×一般社団法人Earth Company」

所    属│ライオン株式会社
受け入れ企業│一般社団法人Earth Company
プロボノ期間│40日間

 ライオン株式会社に務める小田さんは、企業の副業解禁を契機に社外への興味を抱き、40日間のプロボノプログラムに参加されました。

プロボノプログラムの活動内容│
企業の認知度拡大に向けたイベントの企画立案

プロボノプログラムから得た経験・学び│
①主体性と短期間で信頼関係を構築することの重要性
②「自分×LION×アイデンティティ」の重要性の発見→プロボノ終了後、興味があることへより積極的に取り組むことを決意
③生活にメリハリがついた

更に詳しい内容はこちらをご覧ください。
( https://www.essence.ne.jp/service/probono/lion-earthcompany )

まとめ

 本記事では、まず初めに中小企業・ベンチャー企業・スタートアップ企業の違いを明らかにしました。

 ベンチャー・スタートアップ企業で働くことは、規模の大きな企業では決して得ることのできない経験を積むことができることがメリットであるといえます。
 
 次に、転職せずにベンチャー・スタートアップ企業で働く方法として、「他社留学」「プロボノ(社会貢献活動)」の2つを、事例を交えてご紹介しました。
 
 これらは、「異業種企業で他社の課題解決を通じ、自己成長したい」とお考えのビジネスパーソンの方に特におすすめの方法です。
 
 この機会にぜひ、「他社留学」「プロボノ」の参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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