WEB戦略室 大川 善海 氏
株式会社 グローアップ
企業PROFILE
人材×IT×メディアを軸とした事業を展開。ヘッドハンティング、エグゼクティブクラスの人材紹介、中途・新卒の成功報酬型採用、組織に関するトータルコンサルティング、WEBを活用した戦略支援など
エグゼクティブの人材紹介、薬剤師やフード業界などに特化した就職・転職支援サイトを運営する株式会社グローアップ。2013年には新卒採用のスカウトサイト「キミスカ」をリリース。会員数を伸ばす中、リニューアルへ向け強力なパートナーを求めて行き着いたのは、プロパートナーズという新たな選択肢だった。
廣畑 輝 氏
PROFILE
フリーランスエンジニア
モバイルコンテンツ開発会社、ソニー・デジタル・エンタテインメント・サービスの技術責任者を経て2012年4月に独立し個人事業主となる。
Webサイト構築・運用、新規事業の技術アドバイス業務に従事。2013年にオリジナルブランド「NINEHALF」を立ち上げる。
新サービスをリリースして、約5ヵ月。徐々に課題も見えてきていた。「UIの改善に加え、クライアント企業から舞い込む改修の要望。運用開始から約半年を経て、リニューアルの必要性を感じ始めていました」当時の状況を、WEB戦略室の大川氏はそう振り返る。社内には、他業務と兼任でWEBデザインやコーディングを行う者はいるものの、システムの改修を専任できるエンジニアは不在。そのため以前は外注していたが、外注ではプロジェクトごとに都度メンバーが入れ替わる可能性もあり、コミュニケーションが難しいなどの課題を感じていた。
リニューアルの検討にあたって重視したのは、円滑なコミュニケーションに基づくスピード感と、確かな技術力。「WEBサービスは、リリースした後が勝負です。新しいサービスが次々出てくる中で負けないためには、改修を重ねていかなければなりません。よりスピード感が大切になってくると感じていました」
円滑なコミュニケーションに基づくスピード感という意味では、本当は必要な時間だけ、社内に専任のエンジニアがいてくれればいいのだが…。そんな思いを抱えていた大川氏は、同社代表・仲真氏の知人であった当社・木村を介して、プロパートナーズサービスを知る。
「これまでは企業にパッケージで発注をするというイメージしかなかったのですが、なるほど、こういう“プロフェッショナルの派遣”のような形もあるのかと。社内にいていただいた方がコミュニケーションはスムーズですし、気づいたときすぐに対応してもらうことができる。外注にはない利点ですね」
外部の一流エンジニアが週に数日だけ、同社専任のエンジニアとして社内で仕事をする―。理想に近い答えだと感じた。
求めていたのは、作業をこなすだけではなく、サービス全体まで思考を深められるパートナー的存在。話を聞いた木村が紹介したのが、大手企業で数々のサイト開発・運用を手がけ、かつプロジェクトリーダーや開発部課長を経て独立という経歴を持つ廣畑氏。実績に裏打ちされた技術力と、プロジェクト全体を包括的に見る視点を兼ね備えた人物だった。
「お会いした第一印象は、寡黙な人だなと(笑)。でもいざ話してみると会話もはずみ、人柄に惹かれましたね」
エンジニアと接する機会はこれまでにも何度かあったものの、「自分の担当領域はここまで」と限定する人が多く、バランスのとれたエンジニアにはなかなか出会うことができなかった、と大川氏は言う。
「廣畑さんはサービス自体に対しても話を深めてくれ、提案もしてくれて。質問に対しても、はい、いいえだけではなく、+αで根拠をつけてくれる。彼となら、理想とするコミュニケーションがとれると感じました」
さっそく新サービスのサイトリニューアルプロジェクトに、廣畑氏が参画することに。出勤日は、基本的に火・水曜日の週2日。相談した上で、集中して作業のできるよう連日にしているのだという。
「リリース前などは、週3回来てもらうことも多いですね。直接話をして、臨機応変に対応いただいています」
廣畑氏の参画から、2ヵ月半。感じている変化がある。
「社内の8割は営業部隊なのですが、そのメンバーから、『こういうふうにやりたい』『こういうことはできないか?』という提案が、以前よりも具体性を増して、どんどんあがってくるようになりました。外注していた頃と比べると、廣畑さんが圧倒的なスピード感を持って対応してくれるので、営業側も要望を出しやすくなったのではないでしょうか」
出された提案は、月に1度のリリースのタイミングでどんどん組み込まれ、目に見える形で改善されていく。クライアント企業からあがってきた要望も素早く改修でき、好印象を与えるようになった。
さらに、リニューアルに際して既存ファイルの見直しを行う中で、チェックが細かな部分まで行き届くように。
「以前は納品されて公開したら、多少動きが気になっても、そのままにするしかなくて。そういった部分を見つけて、実はこうした方が早く動く、ユーザーにとってはこの方がよい、と指摘や提案をしてくれ、都度改善していけたのはありがたいですね。また課題のひとつでもあったUIについても、学生のプロフィール登録ページをリニューアルしたら登録率が2割ほど増加するなど、すでに成果が見え始めています」
外部の視点が内部に入ることで、経営についても新たな視点を得られていると、大川氏は言う。
「廣畑さんはロジカルに話ができて、データ収集力も高く、マネジメント経験もお持ちなので、経営判断に関係するさまざまな情報を開示した上で相談することができて。以前はトップダウンで突き進むこともありましたが、今では冷静に効果を検討できるようになり、将来的な費用対効果という意味でいい方向に進んでいるなという実感がありますね」
新サービスの学生登録者数は、リリースから1年半で、2015年卒に限っても約3,500人にのぼる。現在も、翌年度を見据えたさらなるリニューアルに向け、廣畑氏と準備を進行中だ。プロパートナーと二人三脚で加速を続ける、同社のさらなる活躍に期待したい。