事例紹介

株式会社SMBCモビット×ユニロボット株式会社様の導入事例

「時間的な制約がある中で自分には何ができるか向き合い、所属企業を外から見ることができる良い機会になった」
(職種:営業企画、留学頻度:週1日、留学時:中途入社7年目)
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目的
新しい視点で考え行動する人材を育てる
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背景
短期的かつ効果的な次世代リーダー育成や輩出の仕組み構築が必要だった
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効果
全く異なる環境で、時間的な制約がある中で自分には何ができるかを考える機会になった/自社の情報共有の仕組みや業務の効率化について改めて考える機会になった
他社留学を終えて元の職場に戻った「卒業生」にインタビュー。留学中、留学後の想い、そして「留学後に何が変わったか」について、体験談を語っていただきます。
今回お話を伺ったのは、株式会社SMBCモビット。同社で営業企画部の次長として勤務する長谷川さんが、AIロボット「unibo」をはじめ、コミュニケーションテクノロジーの事業を展開するベンチャー企業への留学を経験しました。留学先では、コミュニケーションサービス統合プラットフォーム「unirobot cloud」の営業活動、市場分析などのマーケティング活動プロジェクトに参画いただきました。

※unirobot cloud  https://www.unirobot.com/unirobot-cloud/
コミュニケーションを豊かにするインテリジェンス機能(対話エンジン、音声認識・音声合成、感情解析、顔認証など)をサブスクリプションサービスとして提供しています。

所属 株式会社SMBCモビット
留学先 ユニロボット株式会社
他社留学期間 週1日/3ヶ月(2021年1月~2021年3月)
留学した人 営業企画部  長谷川 元紀さん(留学時:中途入社7年目)
送り出した人 人事部長 高田 優一さん
――今回、他社留学に参加してみていかがでしたか?
長谷川さん(以下、長谷川) そうですね、とても面白かったです。社内にいる間は絶対に味わえない環境に留学して、それもその環境というのは、人だけではなく、仕事の進め方、求められるものも何もかも違う中でプロジェクトに参画していくものであったため、とても貴重な経験でした。今まで出向や転職もしたことがあるのですが、同じ業界内なのである程度知っている環境でした。でも、今回はまるっきり畑の違う中に飛び込むという、他社留学でないと味わえないことを体験できたのが面白かったです。
研修業者が行う異業種交流会などにも参加することはありますが、どうしても一日、二日という短い時間で交流するので、名刺交換して表面的な会話をして終わりとなって、浅い関係で終わってしまいます。一方で、他社留学だとプロジェクトに参画して、徐々に理解が深まっていくということになるので、そこは他の研修とは全然違うものなんだと思いました。
――留学中は、unirobot cloudの営業活動、市場分析などのマーケティング活動に携わったと聞いていますが、具体的にどんなことをされていたのですか?
長谷川 アクセラレーションプログラムへのエントリー対応や、留学時期の直前にユニロボットがローンチした「自動応答AIサービス」の販売促進などを中心に取組しました。あわせて、新規提案先との商談等にも同席させていただき、ボイスボットを含めたAIサービスの価値を探っていくとともに、提供可能なサービスの議論等を行いました。また、ユニロボットには金融関連企業での業務経験がある方がいらっしゃらなかったことから、金融系コールセンターにおける課題や求められているソリューションや、提案を行う上での留意点等の情報の整理や共有を踏まえ、新規提案用の基礎資料の作成等に取組みました。
――最初の1ヶ月はとても大変だったと聞きました。
長谷川 留学先で自分が何をやれるのか、できるのかわからない中で、先方について理解をしてプロジェクトを進めていかないといけないので、最初の1ヶ月はちょっと苦しかったです。苦しくはありましたが、同じ会社にいるとそういう経験を味わう機会がないので、社内の人事異動もなく刺激的な経験ができるのは、この研修のメリットの一つだと思いました。1ヶ月が終わった時点では「どうしたもんか・・・・」という感じだったのですが、その後はできること、できないことを見極めて、良い意味で諦めて、できることをしっかりやろうと切り替えたところもあります。
今回、週1回の参画ということで、現職業務との調整が必要だったのですが、ちょうど翌年度の計画を立てる時期だったのでそれも大変でした。最初は現職の仕事をしながら、ユニロボットの業務を合間で進めようと思っていたのですが、実際やってみると頭を切り替えるのが難しかったです。切り替えに時間がかかってしまって、なかなか思うように進まないことがわかったので、現職の業務を終わらせてからユニロボットの業務に取り掛かるようにして、ある程度時間を区切って対応することでバランスを取ることができました。
また、週に1日のユニロボットの業務があり現職の職場を不在にするため、現職の仕事も効率化しないとできなかったので、今日できないことは明日やる、もしくはこれを納期までに終わらせるためには他の人にお願いするしかないという見極めをしていく必要もありました。仕事は納期から逆算して取り組むのが普通ですが、十分にフォローすることができない可能性がある中で他の人に依頼し進捗を管理する必要があるので、より前広な業務管理を意識しましたが、追い込まれてやるしかないと思ったからこそ、できたんだと思います。
(写真 長谷川さん)
――今回の留学で、ご自身が留学先に貢献できたと思うことついて教えていただけますか?
長谷川 元々金融系のスキルがあったので、それをわかりやすく伝えることはできたと思います。ただ、ユニロボットとして他社に提案をする機会を自力では作ることができませんでした。提案先の話を聞いて、2回、3回と打合せを重ねて提案先を理解し、さらに提案してというのができたらよかったのですが。そういった提案先が出てこなかったからできなかったという表面的な話もあるのですが、最初の1ヶ月でじっくり話ができてお互いの理解を深めていたら、もっと自分にはできることがあったのかもしれないと思います。
前職の銀行で働いていたときに新規の提案業務もやっていたのですが、そのときは銀行の看板や名刺があって営業できていた部分があったのだと再認識しました。でも、今回はそもそも訪問先がなくて、それを作るところから始めないといけない。メールで営業しようにも担当窓口に届けることも思うようにいかないという難しさがありました。どの会社も苦しんでいることだと思うのですが、なかなか進めることができませんでした。
実際、私も現職で他社から提案メールをもらうことは多いのですが、実際に話を聞くのは年に数回程度です。私の所属企業のグループ会社にユニロボットのサービス提案を持っていきましたが、さまざまな事情により難しかったりもしました。そういった状況だったので、途中からは営業ツールを整備していく方に切り替えて動いていきました。ベンチャー企業の厳しさをリアルに経験しました。ベンチャー企業の社長はビジネスチャンスに繋がる可能性を最大化するためにも、普段から積極的にコミュニケーションを取られているのだなと思いました。
――この3ヶ月間を振り返ってみて、いかがですか?
長谷川 留学先の方に自分のスキルを理解していただけたというのと、担当者との交流も増加したことで、自身の留学課題に留まらずに色々な理解を深めることができたと思います。コロナ禍でもありテレワークも進んでいたため、直接お会いできた方とはいろいろとお話することができましたが、それ以外の方とはなかなか話すことができませんでした。週1日しか時間がないので、他の4日で交流の場を調整することができず、広がりが難しかったように思いました。もっともっといろんな人と交流できたらよかったです。
金融機関向け提案に関する提供価値は明示できたと思う一方で、先方が求める具体的な価値(契約等の獲得含め)まで踏み込んだ行動には至りませんでした。提供しようと思ったものはできましたが、実際に完遂できるものをゴールにしたところはあります。留学期間の問題もあって、自分でゴールを少し値引きしてしまったような感じでした。
自分の体力や意識はかけたものの、獲得に近づけたのか確信が持てず、近づけてない部分を感じているのにその次の手を考えることができなかった。階段を昇ろうとしたけど、滑ってしまって前に進んでいないような感じがありました。営業としてのプライドを持って、絶対成果を出してやる!ともっとトライアンドエラーを繰り返しながら貪欲に進めていく姿勢が足りなかったと感じています。貪欲に進めたが、最終的に具体的な成果は何も得られなかった、という事態を回避することを優先したように思います。
今回は3ヶ月という短期間ということもあって、特に終わり方を考えてしまったところがあります。大人として仕事として必要なことだと思いますし、所属企業の中であればそうだったと思うのですが、今回の他社留学であれば、そんなことは気にしないで進めるという道もあったということに後から気づきました。留学当時は、成果を具体的な形にしないといけない、という想いが強かったと思います。今思えば、もっとがむしゃらでも良かったかなと思います。制約がある中でどういうやり方があるか、もう少し考えられる余地があったかなと思います。他社留学を通じて自分の学びはある程度できたという実感がある一方で、もうちょっと留学先に貢献できたらよかったです。
-―制約がある中だと、難しい部分もありますよね。
長谷川 週1日だけの他社留学だと、時間的な制約がある中、自分には何ができるか向き合って、自分なりの答えを考えて、それを出すことが求められましたが、その点が他の研修と大きく違いました。週5日フルタイムであれば、体を張って頑張れば何とかなる部分もあるのかもしれませんが、取引先と頻繁にコンタクトを取れない中で、何ができるんだろうか、自分が持っている提供可能な価値とは何だろうかという自分への問いかけが、時間的な制約があることでより深く濃密になる、という側面はあると思います。これから社内で複数のプロジェクトに参画することもあるでしょうし、そうなるとマルチミッションで考えないといけなくなって、週に1回のMTGにしか参加できないような中でどう前に進めていくか、というような機会も出てくると思います。そこを考える機会になりました。
(写真 長谷川さん)
――留学先で一番驚いたことは何でしたか?
長谷川 リアルタイムな情報共有をしっかりその場で齟齬なく行うという文化がとても衝撃的でした。金融系会社の会議とは全く異なっていて、会議中にその場でテキスト化や次回打合せのスケジュール登録等を踏まえ情報共有して終わらせるので、すぐ次の行動に移れるというスピード感がありました。同じようなツールは使えませんが、留学中からすでに所属企業でも活かしていこうと実行中です。部内メンバーへの周知等も行っていますが、打合せのその場で討議事項や次の行動等を記録し即座に共有することで、対応内容や行動時期を明確にするようにしています。一部のメンバーはその効果を目の当たりにすることで、同様の行動を起こし始めています。
また基本的な姿勢として、ユニロボットのメンバーは事業へ参画しているという意識が強いと感じました。所属企業に限らず一定規模以上の企業では、会社との雇用関係に基づき、自分自身の業務を早く正確に効率よく対応することを求められるという基本的な傾向があると思います。ユニロボットのメンバーは、業務上や業務外を問わず、言動が自身周辺の改善や解決に留まらずに、事業全体の改善を目指している印象を受け、また日常の会議等における会話でも、業務の全体最適のために自分や各メンバーに何ができるのかを、考え続けているように感じました。
――今回他社留学で学んだことを、所属企業でどのように活かしていけると思いますか?
長谷川 会社全体に影響を出せるようなことはすぐには難しいと思うのですが、業務面での効率化に関してはすぐに活かしていける部分だと思います。また、今回の留学で気づいたことなのですが、所属企業ではある程度仕事のペースがわかっていて、何月に何をやってということが概ね決まっています。そのため逆に、自分の1日の労働時間である7.5時間を最大限有効に活用するという意識が弱いと感じました。自分の力でこれだけ進めて、それが業務全体のどのような範囲なのか理解し、業務を早く完成させるためにどうすればよいかという意識が弱いのではないかと。自分でスケジュール・行動を管理して、上司に確認をしてどう進めていくか、人数が少なければお互いの業務が把握しやすいとはいえ、あらかじめ想定されているスケジュールの範囲でやればいいと思うのと、商談先への提案に向け1時間でも早く業務を完成させるために必要なことを誰がいつやるのかを即座に確認し対応を進めていく、では全く違っていて、意識の差が大元にあるのだと思いました。
――今後、社内でどういう人が留学した方がいいと思われますか?
長谷川 同じ部署に長く所属していたり、同じ業務を長くしていたりすると、視野や考えが狭くなりやすいため、視野を広げたい人は是非行くべきと思います。社内では得られない学びや経験を得られるのが他社留学の大きな特徴であり、メリットですので。送り元の部署としても、社員同士頼り切っていたところを相手が定期的に不在になるため、各自で行動する機会が増え、自覚向上を促す効果もありました。また、どのような留学先がよいかについては、どの環境であったとしても自分と向き合わざるをえなくなるような苦しみはあるのではないかと思います。今回私は、自分のスキルを活かせる会社を留学先として選びましたが、全然スキルがないところに飛び込んだらどうなるんでしょう、、、苦しいとは思いますが、それも面白いかもしれません。せっかくなので、多くの人にチャレンジしていただきたいですね。
<留学先責任者からのコメント> ~ユニロボット株式会社 代表取締役 酒井 拓様より~
常に真摯にご対応いただきましたので、終盤には社内関係者とのコミュニケーションもスムーズに取れるようになっていました。最後に長谷川さんがベンチャーで感じ取られたことを弊社社員に還元してご説明くださったことを嬉しく思いました。金融機関向けに当社の新サービスを紹介するにあたり、プレゼンテーション資料の作成、アポイントメントのリスト作成、メールのフォーマット文の作成等、案件獲得に向けた取組みについて貢献していただきました。週1回の留学ではありましたが、3か月を通してそれ以外も空いている時間帯に色々と働きかけや調査等も実施していただくなど、成果を出すことに高い意欲と、行動力を示していただきました。特に、精緻な資料作成については、弊社社員も学ぶことが多くあり刺激を受けました。留学期間が短く成果を出すことが難しい中で、手を止めず常に自分がやれることを探して走り続け、行動に移していただき、大変感謝しております。3ヶ月間ありがとうございました。
会社名 株式会社SMBCモビット
業種 

キャッシング・カードローン事業

URL https://www.mobit.ne.jp/