「プロボノをやるなら絶対にリーダーをやった方がいい」東京海上日動火災保険株式会社義農 聡さんのプロボノ活動体験談

プロボノとは、主に大企業に勤める社員が、自身の仕事上のスキルや知識を活かして行う社会貢献活動です。
近年、幅広い職種や年齢層で広がりを見せるプロボノ。弊社のプロボノプログラムでは、参加者と受入れ先とのマッチングのうえ、多種多様な業種からのメンバーで形成されたチームをつくり、約40日間のプロボノ活動に取り組みます。

今回は東京海上日動火災保険株式会社に勤めながら、プロボノの活動に参加された義農 聡さんにプロボノの体験談を語っていただきました。
ユニークなメンバーと共に

——最初に自己紹介をお願いします。


義農さん(以下、義農)  東京海上日動火災保険株式会社に勤務しており、保険金の支払い部門で業務をしています。現在、入社31年目になります。

——今回なぜプロボノに参加したのですか?

義農 社内で公募があったので自ら手を挙げたのですが、純粋に面白そうだったので参加を希望しました。

東京海上日動火災保険株式会社HP:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/


——どのようなプロジェクトに参加したのですか?

義農 私が参加したのは、愛知県新城市にあるOyden(おいでん)ガーデンのプロジェクトです。Oydenガーデンは、2020年から農業を営みながら、新城市を拠点に奥三河地方の自然の魅力を発信しています。新城市は、戦国時代に長篠の戦いがあった場所で、鳳来寺という自然豊かなお寺がある、魅力溢れる街です。代表の松山さんの心意気とお人柄に魅かれたこと、また歴史や大河が好きだったこともあり、参加を希望しました。

——実際どのようなことをしたのですか?

義農 今回は「長篠の戦いのボードゲームの開発」と「鳳来寺山登山すごろくの開発」の2つのテーマに取り組みました。皆で協力しながら、ルール作りをはじめとしたアイデア出し、商品化に向けてのロードマップ作りを行いました。

——どのようなチーム構成だったのですか?

義農 メンバーは6名で、ユニークな方たちが集まりました。男性5名・女性1名で、入社3年目の方から60歳の方まで、色々な方がいらっしゃいました。住んでいる場所も、東京、神奈川、大阪、愛媛、福岡とバラバラでした。


プロボノをやるなら積極的な参加を

——プロボノに参加してみて、いかがでしたか?

義農 楽しかったです!皆さん、自ら手を挙げて参加されているので、前向きな意見が出て、積極的に行動してくださいました。今回リーダーを務めたのですが、非常に学ぶことが多かったです。「○○さん、発言をお願いします」「○日までにお願いします」といった全体のファシリテートや受け入れ企業と綿密にコミュニケーションを通じて、自分自身の新たな気づきも得られ、面白かったです。

——リーダーとして大変なことはありませんでしたか?

義農 非常に前向きで、拘りと信念を持った、多様なメンバーの意見を、チームの総意として集約していくのは難しかったです。6名いると積極的に発言する方もいれば、考えを纏めることに悩み発言を躊躇う方もいるので、バランス良くメンバーに活動してもらえるよう声かけを行っていきました。あとは、オンラインでの打ち合わせだと遠慮がちになるので、何でも言い合える関係にしていのがリーダーとして難しさを感じる部分でした。


——プロボノ活動を通じての気づき・学びを教えてください。


義農 結局、最後は「人との繋がり」が大事だと思いました。最初は、初対面の方同士なので、遠慮がありました。しかし、「配慮」は必要ですが、遠慮はいらないんです。折角、縁あって集まったメンバー同士でしたので、お互いが自分の思っていることを躊躇なく、言い合える関係を構築出来たことは貴重な経験でした。また、所属企業では経験できない役割・分野にチャレンジできたことが新鮮でいいところだと思いました。

——最後に、これからプロボノに参加される皆様へメッセージをお願いします。

義農 プロボノは、自分達がやりたいように進行できます。エッセンス社にご支援いただけますが、基本的にチームメンバーで決めて、受け入れ先と打ち合わせをしながら自分達で進めていきます。限られた期間の中で進めていきますので、時間との闘いでもあります。「何を、いつまでに、どうするのか」自分達で決めて、皆で協力しながら積極的に動いてほしいと思います。頑張ってください!