「受け入れ企業の社長から大きな感銘を受けた」株式会社ニフコの内山勲さんのプロボノ活動体験談

プロボノとは、主に大企業に勤める社員が、自身の仕事上のスキルや知識を活かして行う社会貢献活動です。
近年、幅広い職種や年齢層で広がりを見せるプロボノ。弊社のプロボノプログラムでは、参加者と受入れ先とのマッチングのうえ、多種多様な業種からのメンバーで形成されたチームをつくり、約40日間のプロボノ活動に取り組みます。
 
今回は株式会社ニフコに勤めながら、プロボノの活動に参加された内山 勲さんにプロボノの体験談を語っていただきました。
プロボノ参加にあたって
——最初に自己紹介をお願いします。

内山さん(以下、内山)  2009年に入社し、自動車部品の生産準備および立上げ業務に従事してきました。品質・コスト・納期(QCD)を意識したプロジェクト推進を中心に、これまで多数の製品立上げを担当してきました。

——今回、なぜプロボノに参加したのですか?

内山 以前から興味があったのですが、参加経験のある上司から「刺激になって良かった」と勧められたことも後押しとなりました。ある程度の経験を積み、年齢も重ねた今、自分が世の中に通用するのかを確かめ、これまでの経験を棚卸ししたいという思いもあり、参加を決めました。

株式会社ニフコ https://www.nifco.com/


——どのようなことを期待して参加しましたか?


内山 他業種の方々と関わることで、さまざまな考え方や価値観に触れ、自分の視野をさらに広げたいと考えていました。また、この経験を通じて自分自身の新たな発見を得るとともに、これまでの考え方やアプローチを見直し、ブラッシュアップできたらと思っていました。
営業に初挑戦!
——プロボノに参加しての率直な感想を教えてください。

内山 大変な部分もありましたが、参加してよかったと感じています。特に、受け入れ企業の社長から大きな感銘を受けたことが印象に残っています。これまでお会いしたことのないタイプの方で、多くの刺激を受けました。また、企業アプローチを目的に企業リストを作成し、ダイレクトメッセージを送る作業などもあり苦労しましたが、受け入れ企業に貢献でき、貴重な経験となりました。

——内山さんはどのような企業のプロジェクトに参加されたのですか?

内山 私が参加したのは、サッカーロボ株式会社のプロジェクトです。同社は「ロボット・AIのちからでひとを守る・ひとの生活を豊かにすることに貢献」を企業理念に、先進的なロボット・AIを開発する企業です。社名の由来でもある「サッカー」という高度で複雑なタスクを通じて培った技術力を基盤に、ロボット・AIの可能性を多分野へ展開しています。ゴルフ場向けキャディーロボットの開発をはじめ、スポーツ・ヘルスケア・サービス分野など、実用性の高いプロダクトや事業を推進しています。

サッカーロボ株式会社 https://www.soccerrobo.com/

——今回のプロジェクト内容について教えていただけますか?

内山 私たちが取り組んだのは「ゴルフ場へのDX化営業 ~キャディーマニュアルのDXサービス~」というテーマで、ゴルフ場のDXを推進するツールの営業サポートを行いました。具体的な活動内容は以下の通りです。
①課題整理・ターゲット選定
ゴルフ場の現場課題(人材不足、教育コスト、アナログな知識伝承)をヒアリング・分析し、DX化の必要性を明確化。
②営業リスト作成・アプローチ
キャディーを募集しているゴルフ場をリストアップし、メール・電話・問い合わせフォームでアプローチ。フォローメールや電話アプローチの効果検証も実施。
③提案資料作成
DXツール「SymKnowledge」を活用したキャディーマニュアルのDX化に関する提案資料を作成。サービス導入による〈教育効率化・品質標準化・顧客満足度向上・収益機会創出〉の4ステップを整理。
これらを40日間で行いました。

——どのようなメンバーの方と一緒に活動したのでしょうか?

内山 チームメンバーは5名で、異なる業界・職種に加え、年齢層も多様なメンバーで構成されていました。今回私は自ら志望し、リーダーを担当させていただきました。これまで社内で多数のプロジェクトリーダーを経験してきたので、その経験を活かすことができたと思います。

——プロジェクトはどのように進めたのですか?

内山 全7回の会議をオンラインで実施しました。やるべきことが明確だったため、会議も1時間で終了し、効率的に進行できました。技術系のメンバーは資料作成に強みがあり、営業職の方はテレアポを担当してくださいました。メンバーそれぞれの強みを発揮し、協力しながらプロジェクトを進めることができました。

CaddieRobot 開発プロジェクト  https://www.caddierobot.jp/

新たな価値観に触れて
——プロボノに参加して、何か気づきはありましたか?

内山 目先の課題だけでなく、将来を見据えて考える重要性を学びました。受け入れ企業の社長が長期的な視点を持ち、リスクを取ってアグレッシブに行動する姿勢は、自身の価値観とは異なり、大きな学びとなりました。今回私たちが携わったのはDX化の提案フェーズでしたが、真の目的はDX化そのものではなく、AIロボットの普及にありました。振り返ると、私は先を見るよりも足元を重視し、短期的な成果にとらわれていたように思います。今回のプロジェクトを通じて、短期的な成果だけでなく、中長期的な視点からプロジェクトの意義や可能性を考える経験ができたことは、大きな収穫でした。

——社長との出会いが大きな気づきをもたらしたのですね。

内山 はい。今回ご一緒させていただく中で、「7割の完成度で書類を出し、スピードを重視する」「人生は1割バッターでよい」という考えを伺い、次々と挑戦していく姿勢が非常に印象的でした。時間の流れの速さや、成果を出すことの重要性といった現実的な視点も学びとなりました。私はこれまで「石の上にも三年」という価値観で生きてきましたが、時代の変化を感じ、リスクを取ってアグレッシブに行動する重要性を強く感じました。

——他にも何か気づきはありましたか?

内山 今回の経験を通じて、自分の強みを活かすことができる場面が多くあった一方で、改めて自分の弱みや適性について考える機会にもなりました。特に営業の経験では、自分にとって得意な部分や挑戦すべき課題が明確になり、自分自身を客観的に見つめ直すことができました。

——プロボノで、どのような強みを発揮することができたと思いますか?

内山 私の強みは、課題を整理して解決に取り組む姿勢と、関係者と協力しながら調整できる力です。普段の業務で培った力を活かして、チームやプロジェクトの成果に貢献することができました。

——プロボノ活動後、何か変化はありましたか?

内山 活動後、物事をより深く見るようになりました。社内でも、上司が先を見据えて行動していることに気づき、社内システムの導入などにもその考え方が活かされていると感じました。今回の経験を通じて視野が広がり、自分自身の考え方をブラッシュアップすることができたと思います。プロボノに参加して本当に良かったです。

——では最後に、これからプロボノに参加する方へメッセージをお願いします。

内山 「プロボノ」と聞くと、特別なスキルを持った人が社会貢献を行う活動だというイメージがあり、参加前は「自分にできるだろうか」という不安がありました。しかし実際に一歩踏み出してみると、今の自分のスキルを活かせる場面がたくさんあることに気づきました。また、苦手と感じていた部分にも挑戦することで、自分の課題や伸ばすべきスキルがより明確になったと感じています。
さらに、社外の方々と協働する中で、業界や立場によって視点が大きく異なることを知り、大きな刺激を受けました。普段の業務では得られない、貴重な学びや出会いが多くありました。プロボノは、“誰かの役に立つ” だけでなく、
自分自身の成長にもつながる機会です。もし少しでも興味があるなら、ぜひ気軽に参加してみてください。きっと、何かしら新しい気づきや得るものがあるはずです。
【受け入れ企業からの活動後コメント ~サッカーロボ株式会社様より~】
このたびは、チームリーダーに立候補していただき、ありがとうございました。MTGの議事録を丁寧にまとめていただいたほか、作業分担の際も積極的に「これは私がします」と手を挙げて、プロジェクトの各作業に主体的に関わっていただきました。内山さんのおかげでチーム全体が円滑に進められ、非常に助かりました。改めて、ご参加とご協力に感謝申し上げます。