「学びを最大化するために、まずは“楽しむ”ことが重要であることを再認識した」エーザイ株式会社多田 直純さんのプロボノ活動体験談

プロボノとは、主に大企業に勤める社員が、自身の仕事上のスキルや知識を活かして行う社会貢献活動です。
近年、幅広い職種や年齢層で広がりを見せるプロボノ。弊社のプロボノプログラムでは、参加者と受入れ先とのマッチングのうえ、多種多様な業種からのメンバーで形成されたチームをつくり、約40日間のプロボノ活動に取り組みます。
 
今回はエーザイ株式会社に勤めながら、プロボノの活動に参加された多田 直純さんにプロボノの体験談を語っていただきました。
NPO法人の課題に取り組む

——最初に自己紹介と、プロボノに参加した理由を教えてください。

多田さん(以下、多田) エーザイ株式会社(https://www.eisai.co.jp)で臨床開発職として勤務しており、治験のマネジメントを担当しています。入社5年目になりますが、これまで同じ業務を続けてきたので、新しい環境に挑戦してみたいという思いから、今回手を挙げさせていただきました。

——今回どのようなプロジェクトに参加したのですか?

多田 認定特定非営利活動法人 茨城YMCAのプロジェクトに参加させていただきました。当法人は、青少年の健全な育成を目的に、学童や保育園、キャンプなどの事業を通じて地域とのつながりを広げてきた団体です。今回のプロジェクトでは、地域社会に「見つけられ」、人と人が「つながり」、一人ひとりが「自分らしく活躍できる場」となるための課題解決に取り組みました。私自身、以前からボランティア活動や地元の子どもたちが参加できるイベントに関心があったことから、参加を希望しました。また、小さい頃にこうした活動に触れてみたかったという思いもありました。

認定特定非営利活動法人 茨城YMCA(https://www.ibarakiymca.org

——どのようなテーマに取り組んだのでしょうか?

多田 今回、他のメンバーとともに「茨城YMCAの会員増強を行う!」というテーマで取り組みました。まずは課題を洗い出した上で、それぞれに対してどのような解決策があるかを皆で考え、整理しました。そして、「応援したくなる3つの仕組み」をつくることで、持続可能な支援の輪を広げていくことを提案しました。私たちが見出した課題とそれに対する解決策は次の通りです。

課題①:会員制度の不明瞭さ
 →会員制度や寄付の仕組みの再定義
 →ファミリー制度の導入で茨城YMCAをより「身近に」
課題②:情報発信の弱さ
 →情報発信力強化-Instagramの活用・YMCA公式LINEの運用
 →より多くの人に茨城YMCAのことを「知ってもらう」
課題③:説明力不足
 →説明用コンテンツの新規作成
 →いつでもどこでも茨城YMCAのことが「わかる」

上記の内容を受け入れ先にご提案させていただきました。

——プロジェクトはどのような流れで進めていったのでしょうか?何か意識したポイントなどありましたか?

多田 全部で6回のミーティングを実施し、私はリーダーとして司会役を務めるとともに、全体の進行確認や議論の整理などを行いました。初めは全体像が漠然としており、参加者全員が事前知識もほとんどない状態でスタートしました。そのため、状況の理解や深掘りに非常に多くの時間を費やしました。テーマが3つある段階では、議論が広がりすぎる可能性があると感じたため、早い段階でタイムラインを設定しました。「この日までは状況の深掘りを中心に進め、この日からは議論をさらに深める」といった形で、計画的に進めていくことで、チーム全員で課題にしっかり向き合うことができました。

プロボノ活動を楽しむ

——今回リーダーもお引き受けいただきましたが、プロボノ活動を振り返っていかがですか?

多田 個人的には、非常に楽しく参加できました。普段から自社や他社の方々と関わる機会はありますが、プロボノでは参加者全員が同じ目標を持ち、同じ目線で議論できるため、非常に貴重な経験となりました。受け入れ先が非営利団体であることも関係しているのかもしれませんが、チームメンバーは穏やかで協力的な方々が多かったので、プロジェクトを円滑に進めることができました。
——プロボノ活動を通して、気づきや学びはありましたか?

多田 自身の強みを改めて認識できるようになったと感じます。元々新しいことをするのが好きでしたが、入社後は自分より知識や経験のある方々ばかりで少し気後れしてしまうところがあり、忙しさもあって一歩を踏み出すのが億劫になっていました。しかし、今回の活動に参加したことで自分の強みを思い出せたような気がしています。

——最後に、これからプロボノに参加される皆様へメッセージをお願いします。

多田 プロボノに参加させていただき、リーダーなどさまざまな立場を経験する中で、多くの学びを得ることができました。その学びを最大化するためには、プログラムに前向きに、真剣に取り組むこと、つまり楽しむことが重要だと感じています。ぜひ皆さんにも、楽しみながら積極的に取り組んでいただきたいと思います。

【受け入れ企業からの活動後コメント ~認定特定非営利活動法人 茨城YMCA様より~】
まとめる能力の高さに感服しました。参加者の皆さんの意見をまとめていくというリーダーとしての役割を、自覚をもって取り組んでくださいました。チームの中心に立ち、話を整理して進めるリーダーシップによって、この短期間で皆さんのポテンシャルを引き出すことにつながっていました。私の理解力不足の分を、根気強く引き出してくださり、大変助かりました。そして、ゴール設定を明確にしたことで、全員で同じゴールを目指すことができました。ご参加いただいたことに改めて感謝申し上げます。