事例紹介

株式会社ニフコ×株式会社Surpassの導入事例

「女性活躍への理解を深め、キャリアを捉え直す大きな転機となった」(職種:営業、留学頻度:週1日、留学時:新卒入社10年目)
(深田様:写真中央)
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目的
異なる環境や業務を経験し、仕事への向き合い方を改めて考え、主体的に価値を生み出す力を高めながら、自分らしいキャリアと働き方を柔軟に描く
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背景
異なる業界や企業を経験できる機会を作り、リーダー人材の育成や外部との協業に関する経験・知見を得て、変革を促進する必要性があった
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効果
・女性活躍の本質や人とのつながりの大切さについて理解を深め、自身のキャリアや役割について考える機会となり、管理職というキャリアの可能性についても前向きに考えられるようになった
・相手の課題や考えを引き出すことの重要性を学び、顧客との向き合い方について新たな視点を得ることができた
・自分自身の理解や物事の捉え方に変化が生まれ、より主体的に行動できるようになり、思うような結果が出せなくても、次の行動へ切り替えられるようになった
・社内でのコミュニケーションの取り方にも変化が生まれ、自社の強みや周囲からの支えにも気づくことができた
他社留学を終えた「卒業生」にインタビュー。留学前、留学中、留学後の想い、そして留学後に何が変わったかについて、体験談を語っていただきます。

今回お話を伺ったのは、株式会社ニフコ。他社留学を経験したのは、営業戦略部の深田さんです。留学先は、女性の営業代行、Salesforce導入・運用支援、女性活躍推進などの事業を展開する株式会社Surpassです。留学中は、女性活躍推進事業に関わる、営業支援・運用支援に携わりました。
所属 株式会社ニフコ
留学先 株式会社Surpass
他社留学期間 週1日/ 7ヶ月間(2025年11月~2026年5月)
留学した人 営業本部 深田 華子さん(留学時:新卒入社10年目)
送り出した人 人事部 藤原 慎吾さん

留学前の想い

——最初に自己紹介をお願いします。
深田さん(以下、深田) 新卒で株式会社ニフコに入社し、今年で10年目となります。自動車部品の営業として、社内営業(弊社海外ブランチの担当窓口)を経験後、国内営業を担当しておりました。現在は国内の複数の自動車メーカーを担当し、外装部品を中心とした提案・拡販活動に取り組んでいます。業界・職種ともに女性が少ない環境ではありますが、日々お客様と向き合いながら営業活動を行っています。
——他社留学に参加した背景をお聞かせください。
深田 昨年、社内のキャリア研修に参し、自分のキャリアや将来の方向性について考える機会を得ました。しかし、研修だけでは十分に考えを深められず、「もっと学びたい」「このモヤモヤを解消したい」という気持ちが残りました。一般的に研修は受講して終わりになってしまうことも多いですが、研修の中で他社留学制度の紹介を受けたことをきっかけに、考えるだけで終わらせるのではなく、実際に一歩踏み出そうと思い、社内の公募制度に応募し参加が決まりました。
——他社留学でどのようなことを学びたいと考えていましたか?
深田 現在の職場は男性社員の比率が高く、女性営業はまだ少数です。会社として女性活躍を推進していますが、身近にロールモデルとなる女性社員が少ないこともあり、自分にとって望ましい働き方やキャリアの築き方について模索していました。そのため、女性が活躍している環境における働き方やキャリア形成について学び、視野を広げたいと考えていました。また、他業界における営業のあり方に加え、社員のモチベーション向上に向けた取り組みや業務効率化ツールの活用方法、情報共有の仕組み、効率的な仕事の進め方についても学びたいと思っていました。そうした学びを通じて、自身が今後伸ばすべき点を明確にし、さらなる成長につなげたいと考えていました。

女性が活躍するベンチャー企業へ

——どのような企業へ留学したのでしょうか?
深田 私が留学した株式会社Surpassは、「女性活躍という言葉がなくなる日を目指して」というビジョンのもと、女性の営業代行、Salesforce導入・運用支援、女性活躍推進、地方在住女性のIT人材化などをトータルで支援する企業です。従業員の約8割が女性であるほか、代表も女性が務めており、女性管理職比率も約8割に達しています。

株式会社Surpass:https://surpass-star.com

——なぜ株式会社Surpassを留学先に選定したのでしょうか?
深田 複数の企業をご紹介いただいた中で、女性社員が活躍している企業であることに加え、女性活躍を推進する企業への支援にも取り組まれている点が、自身の関心や学びたい内容と合致していると感じ、志望しました。事前面談にて社長と直接お話しさせていただき、双方のニーズが合致していたこともあり、決定しました。
——半年間どのようなプロジェクトに携わったのでしょうか?
深田 今回私は、女性活躍推進に取り組みたいものの、具体的な施策や推進方法に課題を抱える企業を支援する「女性活躍推進総研」というグループに配属され、営業支援・運用支援に携わりました。メンバーの一員として主体的に案件を推進し、初期接点から提案、受注まで一貫して携わり、プロジェクトの完遂を目指しました。

電話での新規営業に初挑戦

——改めて他社留学を振り返っていかがですか?
深田 社外の全く異なる環境の中で、さまざまな方と深くコミュニケーションを取ることができ、非常に有意義な経験となりました。また、普段接点のない企業で働く方々と関わることで、新たな気づきや学びを得ることができました。同時に、自社の働きやすさや職場環境の良さを改めて実感する機会になりました。慣れない環境や業務に取り組む中で苦労する場面もありましたが、その分、自社のサポート体制や働く環境のありがたさを再認識でき、エンゲージメントが高まるきっかけとなりました。
留学前は、他社の環境を見ることで自社の課題や改善点が多く見えてくるのではないかと思っていました。しかし、実際に経験してみると、想像以上に自社の良さや恵まれている点に気づくことが多く、それが特に印象に残りました。その結果、自社への理解や愛着が深まり、前向きな気持ちで留学を終えることができました。

株式会社Surpass 女性活躍推進総研:https://surpass-star.com/service-workstyle/

——今回、電話による新規顧客開拓にもチャレンジしたとお聞きしましたが、いかがでしたか?
深田 自社では電話による新規顧客開拓をしたことが無く、初めての挑戦でした。実際に取り組んでみるとスムーズに進むことばかりではなく、代表電話へのアプローチでは、受付の段階で担当者へ取り次いでもらえないケースも多くありました。自社での営業活動との違いを実感するとともに、戸惑うこともありました。そのような中で、これまで接点のなかった企業へ継続的にアプローチし、受注直前まで進展する案件を創出することができ、大きな自信と成長につながる貴重な経験を得ることができました。
——架電業務が思うように進まない時は、どのように感じましたか?
深田 断られることが続き、「結構です」「勘弁してください」といった厳しい反応を受けることもあり、自分自身を否定的にとらえ、自信を失いそうになりました。一方で、留学先の方々は気持ちの切り替えが早く、「商材自体に高い価値がある」という前提を持ち、断られた理由を自分や商品の否定ではなく、「タイミングや状況によるもの」として捉えている姿が印象的でした。以前から、自分の軸がしっかりしていれば、周囲からどのように言われてもぶれない、ということは理解していましたが、実際の経験を通じてそれを実感しました。
——大変な場面も多かったと思いますが、粘り強く続けられた理由は何だと思いますか?
深田 留学中は、チームの一員として業務に取り組む以上、しっかりと成果を出さなければならないという意識を持って臨んでいました。チームの皆さんと同じ目線に立ち、責任感を持って業務に取り組めるよう努めました。また、留学先では、1日の目標ややるべきことが明確に設定されていて、その進捗を管理する仕組みがありました。そうした環境だったからこそ、「自分もこの目標は達成しなければいけない」という気持ちを持って取り組むことができたと思います。
——留学中に嬉しかったことや印象に残っている出来事はありますか?
深田 新規開拓の架電をきっかけに、物流業界の企業で女性活躍推進に悩まれていた人事担当の方と関係を築けたことが最も印象に残っています。男性社員が多い職場で働く女性社員同士という共通点もあり、ニフコで働く私自身も共感できる場面が多く、課題や悩みについて何度も相談を重ねながら、女性向け研修の提案まで進めることができました。
結果として受注には至りませんでしたが、失注理由を丁寧にヒアリングし、得られたフィードバックを留学先へ還元することができました。また、お客様から「今後もぜひ相談したい」と言っていただけたことが何より嬉しく、留学生という立場でありながら信頼関係を築けたことに大きなやりがいを感じました。この経験を通じて、営業は結果だけでなく、お客様に寄り添い続け、次につながる関係を築くことが重要だと実感しました。
——留学中にやり残したことや、心残りはありますか?
深田 留学期間中、留学先の業務だけに100%向き合う環境をつくれなかったことが心残りです。優先して対応しなければならない自社の案件が発生し、やむを得ず業務を一時的に離れたことがありました。また、営業として取り組む中で、最終的なゴールである受注までつなげるには、半年という期間では十分ではありませんでした。そうした点を総合的に振り返ると、「やり切れた」という実感には少し届かなかったと感じています。
(深田様:写真右から二番目)

留学を通しての気づき・学び

——留学を通して、どのような気づき・学びがありましたか?
深田 知識やスキルだけでなく、女性活躍の本質について理解を深めることができました。また、人とのつながりの大切さや営業に対する考え方も広がりました。さらに、営業においてはスクリプトに頼るだけでなく、相手の課題や考えを引き出すことの重要性も学びました。他社での研修に立ち会う機会もあり、その内容に触れたことで、自分自身の理解や物事の捉え方にも変化が生まれました。結果として、自分の中の漠然とした違和感やモヤモヤが整理されるとともに、これまで自分の考え方に固執し、視野が狭くなっていたことにも気づくことができました。
——他にも気づいたことはありましたか?
深田 留学先での架電業務において厳しい反応を受ける経験をしたことで、自社に戻ってからの電話対応のありがたさを改めて実感しました。これまで当たり前のように感じていた環境も、実際には多くの方々の積み重ねによって成り立っている、非常に恵まれたものだと気づかされました。諸先輩方が築いてきた人脈やお客様との関係性についても、以前から理解していたつもりでしたが、その価値の大きさをより深く実感することができました。
——留学先との違いを感じることはありましたか?
深田 仕事の進め方やゴールに向かうプロセスには大きな違いがありました。留学先では、中途入社の方でも早期に業務へ取り組めるようマニュアルが整備されていた一方、自社では先輩の仕事を間近で見ながら、実践を通じて仕事を身につけていきます。入社10年目の私にとっては、この自由度の高さが裁量の大きさにつながる魅力だと感じていますが、新しく入社される方の視点では、業務理解を支える仕組みや、個人の経験に依存しすぎない営業方法の整備が必要だと感じました。今後は、留学先で学んだ業務標準化と自社の柔軟性を組み合わせ、早期に力を発揮できる環境づくりにも取り組んでいきたいと思いました。
また、業界が変わることで、営業に求められる考え方やアプローチ方法にも大きな違いありました。より差別化が難しい業界であるため、経営者の考え方や会社としての方向性が、企業ごとの特色につながっているのではないかと感じました。さまざまな同業他社が存在する中で、お客様から「選ばれる営業」を行うことは、改めて非常に難しいことであると実感しました。
——今回の留学は、ご自身のキャリアにとってどのような意味を持つ経験になりましたか?
深田 これまで管理職というキャリアに対して、責任の大きさや求められる役割への不安から、自分には遠い存在だと感じていました。また、管理職はメンバーに指示を出し、業務を管理する役割という印象を持っていました。しかし、留学先で管理職の方々と接する中で、実際には一人ひとりの強みを活かしながら成長を支え、チームを引き上げる役割であることを実感しました。特に、女性管理職の方々がフラットな関係性で周囲と関わりながら、自分らしい形でチームに貢献する姿が印象的でした。この経験を通じて、管理職をより身近なキャリアの選択肢として前向きに捉えられるようになりました。
——留学を通して、自社の優れた点はどんなところだと感じましたか?
深田 働く環境や福利厚生が整っており、改めて恵まれた環境で働けていると感じました。また、営業スタイルが固定されておらず、それぞれの個性や強みを活かして活動できる点や、数字だけでなくプロセスも評価してもらえる文化がある点も自社の魅力だと思いました。さらに、有形商材のためお客様へ差別化ポイントを伝えやすく、既存顧客との関係性を活かした提案活動ができることも強みです。加えて、お客様の声を製品や部品の改善に反映できる提案力・開発力がある点も、大きな強みだと感じました。

留学後の変化

——留学後、どのような変化がありましたか?
深田 以前と比べ、行動へのハードルが下がり、より主体的に動けるようになったと感じています。お客様へアポイントを依頼する際も、以前は慎重に考えすぎてしまう部分がありましたが、面識のないお客様へ継続的にアプローチする経験を通じて、まず行動してみる姿勢を持てるようになりました。また、思うような結果につながらなかった場合でも、「今回はタイミングが合わなかっただけ」と前向きに捉え、次の行動へ切り替えられるようになりました。以前よりも自分の考えや行動に自信を持てるようになったことも、大きな変化の一つです。
——他にも変化したことはありますか?
深田 社内でのコミュニケーションの取り方にも変化がありました。特に大きく変わったと感じるのは、社内の打ち合わせにおける姿勢です。留学前は、会議中にパソコンを見ながらメモや入力作業をすることが当たり前になっており、それが効率的な進め方だと考えていました。しかし、留学先では、話している人にしっかりと意識を向け、相手を尊重しながらコミュニケーションを取ることが徹底されていました。その姿を見たことで、会議は単に情報を共有する場ではなく、参加者同士が向き合い、対話をする場であるという意識に変わりました。現在は、社内の打ち合わせでも、相手の話をしっかり聞く姿勢や、話しやすい環境づくりをより意識して取り組むようになっています。
——今後に向けて考えていることはありますか?
深田 私はもともと完璧主義な傾向があり、十分に準備を整えてから行動したいという思いが強いため、考えすぎて初動が遅くなることがありました。今後は「ここまで準備できたら動く」という基準を持ち、まず行動する姿勢をこれまで以上に意識していきたいです。また、今回の経験を通じて、自己評価の低さや、意見を伝える際に考えすぎて発信をためらってしまう傾向にも気づきました。今後は、考えすぎる前にまず行動し、自分の学びや気づきを積極的に発信・還元していきたいです。そして、後輩の女性社員にとっても身近な存在として良い影響を与えられるよう、社内でも女性社員同士のコミュニケーションを大切にし、互いに支え合える関係づくりにも取り組んでいきたいと思います。
——留学後の振り返り研修に参加されたと伺いましたが、いかがでしたか?
深田 同じタイミングで留学されていた他社の方とディスカッションをさせていただきました。参加する前は、堅い雰囲気の中で進められるものと考え、少し構えていましたが、実際には率直に、和やかに意見を交わし合える雰囲気でした。表面的な情報だけではなく、実際のリアルな経験や感じたことについても共有することができ、新たな気づきを得るとともに、前向きな気持ちになることができました。他の留学生との交流も非常に有益だと感じ、今後も交流の機会を持ちたいと思いました。
——もう一度他社留学ができるとしたらチャレンジしますか?
深田 機会があればぜひ挑戦したいです。異なる業界や環境に身を置くことで、自身の仕事やキャリアを客観的に見つめ直すことができ、私にとって大きなターニングポイントとなりました。経験やスキルが変われば見える景色や得られる学びも変わると思います。当社ではキャリアの節目ごとに研修がありますが、そのようなタイミングで社外の環境を経験することは非常に有意義だと感じています。10年後に同様の機会があれば、ぜひ再度挑戦したいです。
——他社留学への参加を検討している方へ、メッセージをお願いします。
深田 もし今、何かにモヤモヤを感じているのであれば、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。周囲からアドバイスをもらうことも大切ですが、自分自身で経験して初めて腹落ちすることも多いと感じています。私自身、今回の他社留学に参加して本当に良かったと感じています。もし参加していなければ、「あの時、挑戦しておけばよかった」と後になって後悔していたはずですし、答えが出ないまま、漠然とした不安や迷いを抱え続けていたかもしれません。
実際に挑戦したことで、自社の良さを改めて実感できただけでなく、自身の強みや課題、今後の方向性についても考えることができました。そして、その気づきを次の行動につなげる前向きな気持ちを得ることができました。少しでも興味があるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。きっと皆さんにとっても、新たな学びや気づきにつながるはずです。
<留学先からのコメント> 
~株式会社Surpass 社長室兼女性活躍推進総研 藤山 奈緒香様、人事部長 藤田 祥子様より~
信頼関係を着実に築きながら、課題に対して主体的に考え、改善案の提案や実行に取り組むなど、主体性と行動力を発揮してご貢献いただきました。深田様自身の視点や考えから弊社側が新たな気づきを得る場面も多く、報告やヒアリングにおいて、質の高いコミュニケーションを取られていました。お客様との関係構築やコミュニケーションにおいても、相手に寄り添いながら着実に信頼関係を築く姿勢が印象的でした。
また、他のメンバーから「深田さんに相談してアドバイスをもらった」という声が自然と聞こえてくるなど、チームの一員として周囲を巻き込み、良い影響を与える存在になっていました。深田様からは「教えてもらうことばかりで、何も残せなかった」という言葉もありましたが、実際には多くの価値を提供し、チームに貢献していただけたと感じています。当初は自信のなさや、自己評価の低さから遠慮してしまう場面も見られましたが、留学を通じて着実に成長し、最終的には自信を持って行動できるようになっていました。営業としての手応えや、ご自身の成長実感も得られたのではないかと思います。
今後は、自動車業界にとどまらず、関連する技術領域やモビリティ分野などにも視野を広げ、幅広い知識や情報を吸収していくことで、お客様との対話の幅や提案力をさらに高めていくことを期待しています。未知の領域にも積極的に挑戦し、自身の可能性をさらに広げながら、今後の成長につなげていってください。半年間、ありがとうございました。
会社名 株式会社ニフコ
業種  工業用プラスチック・ファスナー及びプラスチック精密成形部品の製造・販売
URL https://www.nifco.com/