杉山さん（以下、杉山）　はい、今回の他社留学は上司からの指名を受けて留学することが決まりました。以前から会社が成長していく中で自分自身もステップアップしたいという想いが強くなっていたので、良いタイミングでした。留学前は、成長したい気持ちと不安が半々の状態でしたが、今回の留学を通して自社と他社とのギャップを肌身で実感したい、プロジェクトを進行していく上でのスキルを学びたいという想いもあり、チャレンジすることにしました。

杉山　今回の他社留学は、自社のコミュニケーション課題の解決に向けたプロセスの構築をするということで始まりました。最初の1ヶ月で、PR TIMESの営業部会議や商談に同席させていただき、「Jooto」の知識や各メンバーの仕事の進め方などに関して学びました。その中で、特に会議の進め方に衝撃を受けました。アジェンダが用意され議事録が取られ、参加者が自分の役割を理解して議論を行っていました。当たり前のことかもしれませんが、弊社にはない仕組みでした。また、会議では議論すべき内容に凝縮されており、その他細かい共有事項等のやり取りはPR TIMESが運営している「Jooto」というプロジェクト管理ツールでコミュニケーションを取っていました。弊社も会議の数が多く、話がまとまらないことが大きな課題としてありましたので、「Jooto」を活用して会議の在り方を変えていくことを目標として定め、実行していきました。

杉山　はい、今回の留学は成長に繋がる本当に貴重な体験をさせていただきました。私は新卒で八天堂に入社して他社を知らないため、今回の留学で他社のプロジェクトに参加することで色々なことを吸収したい、というのが留学当初からの想いとして一番大きくありました。実際にPR TIMESへ留学して色々自社と違う組織風土や環境を見て、具体的に思った中で一番印象的だったのが、先ほど申し上げた「会議の在り方」でした。

杉山　会議の改善活動を社内で進めていく中で、自分の長所は「社内人脈」であると再認識しました。社内の方々に色々なお願いをする機会があったのですが、「杉山だったら協力してあげるよ」という声を何度も聞きました。これまで培ってきた人間関係があるから、今の仕事もできているんだな、ということを感じました。それと同時に、自分一人の力だけじゃなく、周りの人の協力があるからこそ、今の自分がいるんだなと再認識することができました。

杉山　今回の留学では「自分の甘さを克服したい」という想いも持っていました。これは以前から感じていた部分なのですが、仕事をする中でどこか甘えであったり、受け身になってしまったりする自分がいました。過去にはそれが仕事で出てしまい周りに迷惑をかけてしまうということもあったので、それを克服したいということで留学に臨みました。

杉山　はい、ありました。PR TIMESで大切にされている考え方の一つで「最初の行動起点は自分にする」というのが社員に浸透していました。会議においても責任者はいるのですが、参加者全員それぞれが自分の役割を認識していて、縦の関係じゃなく横の関係で繋がって成り立っていました。発言するにしても、自分の役割としてこういうことをしたい、というのが言いやすい環境にあり、その後は発言したことをすぐに行動に移す仕組みが出来上がっていました。そういった点は当社との違いを感じました。

杉山　先ほども申し上げたPR TIMESの会議の在り方を自社に取り入れるために、社内で調整を行いながら進めているところです。4月を八天堂の会議刷新月とし、今月から新しい会議体がスタートしました。いきなり全てを変えるのは難しいので、小さな成功事例を社内に共有しながら少しずつ広めています。引き続きPR TIMESにもサポートしていただきながら、当社に適した会議の在り方を模索し、定着するよう動いています。

この度は、社外留学先として当社をお選びいただき、また、我々とともにプロジェクトを進めていただき、ありがとうございました。少しでも、杉山様・八天堂様にとって有益な学びをお持ち帰りいただけたのであれば幸いに存じます。慣れない環境の中、判断に迷うことも多くあったのではないかと思います。そんな中でも、当社メンバーとコミュニケーションを取りながら、Jooto導入に向けて動いていただきました。留学終了後も、当社にてご支援できる領域がございましたらいつでもご相談ください。可能な限り、お力になれればと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。