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大手クレジットカード会社×株式会社バイウィルの導入事例
大手クレジットカード会社×株式会社バイウィルの導入事例
「組織と雇用に直結する意思決定のリアルを体験」(職種:新規事業開発、留学頻度:週1日、留学時:新卒入社9年目)
目的
新規事業立ち上げにおけるノウハウやスピード感を身につける
背景
異なる業界や企業を経験できる機会を作り、リーダー人材を育成する必要性があった
効果
経営者に同行することで視座が高まり、他社のスピード感を肌で感じることができた。また、新規事業には、強い当事者意識と粘り強い実行力に加え、事業の意義への納得感が重要だと学んだ
他社留学を終えた「卒業生」にインタビュー。留学前、留学中、留学後の想い、そして留学後に何が変わったかについて、体験談を語っていただきます。
今回お話を伺ったのは、大手クレジットカード会社で事業開発に関わるAさんです。留学先は、J‑クレジットの創出支援、カーボンクレジットの調達代行、脱炭素/ブランドコンサルティング等を行うベンチャー企業、株式会社バイウィルです。留学中は、社長に同行し経営の現場に触れながら、新規事業推進に向けたリサーチやヒアリング等に携わりました。
所属
大手クレジットカード会社
留学先
株式会社バイウィル
他社留学期間
週1日/6ヶ月間(2025年11月~2026年4月)
留学した人
事業開発部 Aさん(留学時:新卒入社9年目)
留学前の想い
——
最初に自己紹介をお願いします。
新卒で入社後、コールセンター業務および営業を経験し、現在は新規事業担当部署に所属しています。主に事業・サービスの企画立案など幅広い業務に従事しており、サービスリリース後はマーケティングや営業企画にも携わっています。
——
他社留学に参加した背景をお聞かせください。
会社からの指名を受けて参加することが決まりました。話を聞いたときは、信頼して任せてもらえたと感じて嬉しく思いました。参加前は、なかなか経験できない貴重な機会なので、非常に楽しみでした。
——他社留学でどのようなことを学びたいと考えていましたか?
迅速にPDCAを回しながら成長している企業に留学することで、自社とは異なる組織設計や意思決定のプロセスを体感したいと考えていました。また、他社の人事制度や組織文化に触れることで、人を活かす仕組みや挑戦を促すカルチャーを学び、将来的に人材開発や組織づくりに携わる際の土台にしたいと思っていました。さらに、社外に出ることで、自分の強み・弱みに気づき、多様な視点を受け入れる力を養い、新規事業につながるようなアイデアも得たいと考えていました。
経営視点に触れる経験
——
他社留学に参加して、いかがでしたか?
半年間は本当にあっという間でした。週1回、半年間のプログラムだったので、営業日数で数えると実質1か月くらいになりますが、「気づけば終わっていた」という感覚です。週に1回というペースだったからこその難しさもあり、もし1か月に凝縮して取り組んでいたら、また違った景色が見えていたかもしれませんが、この半年間で自分自身が納得できる成果を残すことができ、本当に貴重な経験をさせていただけたと感じています。送り出していただいた人事や上司にも感謝していますし、留学生に選んでいただけたことも大変光栄でした。
——
参加して良かったと感じたのはどのような点でしょうか?
今回、留学先の社長に継続して伴走しながら、さまざまな打ち合わせに同席させていただく機会を得ました。このような経験は、なかなか得られるものではないと思います。
経営層がどのような視点で物事を考えているのか
を肌で感じることができ、週1回というペースだとしても、その場に同席できたこと自体の価値は非常に大きいものでした。視座が上がるきっかけにもなりましたし、学びの多い、密度の濃い経験となりました。社内の業務だけでは得られない視点や気づきを得られる貴重な機会だったので、可能であれば全社員に一度は経験してほしいと思うほど、価値のある経験でした。
——
留学先はどのような企業だったのでしょうか?
株式会社バイウィルに留学させていただきました。同社は、カーボンクレジット創出・売買、脱炭素コンサルティング、ブランドコンサルティングを中心に、企業や自治体のサステナブルな成長を支援する事業を展開しています。2013年に設立され、コンサルティング・金融業界出身の経営陣を擁し、高い専門性を背景に成長を続けている企業です。
株式会社バイウィル
https://www.bywill.co.jp/
——留学中は具体的にどのようなことをしたのでしょうか?
社長に同行し、営業の現場を経験しました。また、経営会議にも同席し、意思決定の場に立ち会う機会もありました。その中で、経営者がどのようなことを考え、どのような視座で会社に情報をインプットし、スピード感を持って意思決定しているのかを間近で見ながら学ぶことができました。複数のシナリオを踏まえつつリスクを見据えて判断が行われている様子を通じて、経営の現場を実体験しました。
——留学中に印象に残っている出来事はありますか?
留学の最後に、留学先と自社の比較レポートを作成し、報告させていただきました。両社の違いを多面的に整理しながら、約100項目にわたり評価軸を設け、課題や要因を構造的に整理しました。完成後には留学先・社内の関係者から評価をいただき、自分としても大きな手応えを感じました。また、この取り組みを通じて得た分析や示唆をナレッジとして残すことができ、その点にも大きな意義を感じました。
——留学中、一番大変だったことは何ですか?
最も大変だったことは、
自分で留学の目的やゴールを設定し続けること
です。留学先では誰かが自分の成長を導いてくれるわけではないため、「何を学びたいのか」「最終日にどのような自分になっていたいのか」を常に自分自身に問い続けながら行動する必要がありました。また、週1回の留学だったため、毎回業務や状況のキャッチアップから始まり、頭の切り替えにも苦労しました。そのため、毎回学びや気づきを記録し、次回までに何を確認・実践するかを整理することで、限られた時間を有効に使えるよう工夫しました。
——留学中、伴走者からのサポートはいかがでしたか?
留学中は、伴走者の方に深く入り込んでサポートしていただきました。留学先での経験や気づきをどのように捉え、自身の成長や今後のキャリアにつなげていくかを整理する上で、多くの示唆をいただきました。特に最終レポートの作成時には、伴走者との対話を通じて論点や方向性を整理することができ、納得感のあるアウトプットにつなげることができました。また、留学後も定期的にフォローしていただき、留学中の学びを日々の業務でどう活かすかを振り返るとともに、自身のキャリアについて考える機会をいただきました。日々の業務ではなかなか立ち止まって考える時間がない中、自分の価値観や今後挑戦したいことを言語化できたことは非常に有意義で、留学後のアクションを考える上でも大変有益な時間でした。
留学を通しての気づき・学び
——今回の経験を通じて、どのような気づきや学びがありましたか?
新規事業を進めるうえでは、制度面や予算などさまざまなハードルがありますが、最終的には
強い当事者意識を持ち、どれだけ泥臭く実行できるか
が重要だと強く感じました。普段の業務だけでは気づけなかった視点や機会を得ることができたと感じています。
大企業では、自分が関わる事業の状況が厳しくなったとしても、雇用そのものが直ちに揺らぐわけではありません。今回、ベンチャー経営者と継続的にご一緒する中で、事業の成否がそのまま組織や雇用に直結することを前提に、日々意思決定が行われている様子を目の当たりにしました。自分との温度差を強く感じ、私自身もより高い当事者意識を持つことの重要性を実感しました。
——社長とご一緒する機会が多かったからこそ感じることができたんですね。
そうですね。「泥臭い」という言葉はこれまで何度も耳にしてきましたが、それが実際にどういうことなのかを、今回初めて具体的に捉えることができた感覚があります。社長以外の皆さんを見ていても、一人ひとりの
数字に対する責任感や熱量の高さ
が印象的でした。「正しいことを言うこと」と「自分が背負ってやり切ること」の間には大きな差があり、
当事者意識をさらに高める必要がある
と体感できたことは貴重な経験でした。
——責任感や熱量の差はどのような要因で生まれると思いますか?
当事者意識の強さが大きく影響していると思いますが、加えて会社規模や業界の違いも熱量の差につながっていると感じています。ベンチャー企業の経営者であれば、自分の会社なので熱量が高いのは当然です。さらに、社員の皆さんも、自分の仕事が事業や会社の成長に直結しているという意識を持っています。一方で大手企業では、多様な業務経験を積みながらキャリアを形成していくケースも多く、新規事業を推進する上では、ベンチャー企業とは異なる立場や環境の中で取り組むことになります。そのため、継続的に高い当事者意識を持ちながら新規事業を推進していく難しさを感じるとともに、組織として継続的に挑戦を支える仕組みや文化の重要性を改めて認識しました。
——他にも気づいたこと、学んだことはありますか?
新規事業においては、収益性や成長性だけでなく、
「誰のために、どんな課題を解決する事業なのか」
に納得感を持てることが重要だと感じました。留学先の商品は、心から「多くの人に使ってもらいたい」と思えるサービスだからこそ、営業の方々も強い熱量を持って推進されているのだと思います。「本当に良いものだから勧めたい」という想いが、営業や推進のスタンスにも表れているように感じました。今後も、お客様にとっての価値を意識しながら新規事業の推進に取り組んでいきたいと考えています。
また、社長自ら営業担当として部下の商談に同席し、各案件の進捗や状況を細かく把握されていたことが印象的でした。どの案件がどのように進んでいるのかをほぼ網羅的に把握・管理されている姿が強く印象に残りました。その姿勢を通じて、自分の担当領域だけでなく、チーム全体の案件や他領域について理解を深めることの重要性を感じました。
——社外に出たことで、自社の強みや良さに気づいた点はありますか?
当社は、強固な顧客基盤やブランド、信用力を有しており、社会的な説明責任を伴う提案にも十分に耐えうる基盤を持っています。また、法務・与信・契約面における強さもあり、事業を堅実に成長させるための土台が整っています。さらに、金融資産の把握や既存の顧客接点を活かした事業設計にも余地があり、資本・人員・チャネルといった経営資源を活用することで、さらなる成長ポテンシャルを有していると気づくことができました。
留学後の変化
——留学後、どのような変化がありましたか?
自分が一番変わったと感じるのは、
新規事業のグロースに携わる中での仕事の進め方
です。以前は、関係者との合意形成や社内調整を重視し、十分に準備を整えてから進めることを大切にしていました。一方で、留学を通じて学んだのは、目的から逆算して仮説を立て、まず行動しながら検証を進めていく仕事の進め方です。すべてを事前に検証し尽くしてから動くのではなく、「お客様にとって価値があるか」という軸で判断し、まずはお客様に届けて反応を見ながら改善する。この考え方を身につけたことで、現在担当中のサイトのUI/UX改善においても、よりスピード感を持って意思決定し、改善を進められるようになりました。また、自分自身のスタンスの変化がメンバーにも広がり、「これはお客様のために自分たちで進めるべきことなのか」を議論しながら、
主体的に判断して行動できるチームになってきた
と感じています。
——ご自身の変化が、周りの方にも良い影響を与えていると感じられているのですね。
そうですね。私自身の仕事の進め方が変わったことで、チームの動き方にも変化があったと感じています。以前は、社内の方針や関係者との調整を優先して進めてしまうことが多かったのですが、今ではメンバー自身が「これはお客様のために必要なことなのか」という視点から考え、主体的に判断する場面が増えました。私自身も、メンバーに「それは本当に自分事になっているか」と問いかけることを意識しており、少しずつその考え方がチームにも浸透してきたと感じています。結果として、「自分たちがお客様のために必要だと思うなら、まずやってみよう」と、チームとして意思決定し、行動に移せるようになってきました。
——今回の留学が自分のキャリアにとってどんな意味を持ったと思いますか?
この留学は、自分のキャリアにおいて
視座を大きく引き上げてくれた経験
でした。経営者の近くで行動する中で、リーダーシップやマネジメントの考え方だけでなく、圧倒的な当事者意識の重要性を学びました。これまではプレイヤーとして成果を出すことに意識が向いていましたが、留学を通じて、組織や事業をどう前に進めるかという視点を持つようになりました。現在は、自ら熱量を示しながら周囲を巻き込み、より大きな視点で仕事に向き合うことを意識しています。
——留学後の振り返り研修に参加したそうですが、いかがでしたか?
最も価値があったと感じたのは、他の留学生の経験や学びを聞くことができたことです。自分以外の留学先やテーマの話を聞く機会はそれまでほとんどなく、「ここまで違うのか」と驚く場面も多くありました。留学先から期待される役割や成果物、社員との関わり方なども人によって大きく異なり、自分の経験を客観的に見つめ直すきっかけになりました。また、他の留学生がどのような悩みを抱え、どのように乗り越えたのかを聞くことで、自分では気づけなかった学びや視点も得ることができました。留学期間を振り返り、今後に活かすための非常に有意義な機会でした。
——今後に向けて考えていることはありますか?
今回社外に出たことで、自社をより客観的に見つめる機会となりました。そして得た気づきには、簡単に自社に応用できるものばかりではなく、自社が長年向き合ってきた課題もありました。だからこそ、今後は難易度の高いテーマに対しても粘り強く向き合い、試行錯誤を重ねながら改善していくことに大きな意義があると考えています。私自身の変化がすぐに組織全体を大きく変えるわけではないかもしれませんが、行動や姿勢の変化は少しずつ周囲に広がり、共感して一緒に取り組む仲間を増やしていけるはずです。そうした小さな変化の積み重ねが、結果として組織全体に良い影響を与えていくのだと思います。
今後は現在の職務においても、当事者意識と熱量を持って仕事に向き合いながら、自分の視野やスキルの幅を広げていきたいです。また、今後管理職を目指す中で、これまでのプレイヤーとしての役割とは異なる視点や考え方が求められます。留学を通じて学んだ「自分事として捉える姿勢」や「熱量を持って行動すること」は、立場に関係なく必要な力です。留学での学びを今後どのような立場でも活かせるよう、実践を通じてさらに磨いていきたいです。
——これから留学する方に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。
留学に参加する際は、最初に
目的を明確にすること
が大切だと感じました。特に初日に「何を学びたいのか」「留学を終えたときにどうなっていたいのか」を具体的に言語化しておくことが重要です。目的が曖昧なままだと、目の前の業務をこなすことに意識が向き、「楽しかった」「勉強になった」という感想だけで終わってしまう可能性があります。私自身も途中から「どのような視座を身につけたいのか」「どのような仕事の進め方を持ち帰りたいのか」をより意識するようになり、それ以降は経験から得られる学びの質が大きく変わりました。そのため、これから参加される方には、目の前の業務だけにとらわれず、自分なりの目的や持ち帰りたいものを意識しながら、一つひとつの経験に向き合ってほしいと思います。
<留学先企業からのコメント>
~株式会社バイウィル 代表取締役社長 下村様より~
非常に高い志とポテンシャルを持った人材をご紹介いただき、大変刺激的で素晴らしい出会いだったと感じています。もっと密度濃くご一緒できればよかったという思いもあるほどです。週1回という制約がある中でも、何を価値として打ち出すかを自ら整理し、高いアウトプットにつなげていただきました。特に「物事の本質を捉える力」は群を抜いており、最終的に作成された資料からも、ビジネスパーソンとしての高い資質を強く感じました。
今後は、組織の大きな壁に対しても、今回学んだ当事者意識や泥臭さを活かしながら、小さくても前向きな変化を生み出すことにつなげていただければと思います。そのような行動に移していける力は十分に備わっていると感じています。Aさんの成長・変化が、組織に良い影響をもたらしていくことを期待しています。
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