「ラーニングピラミッド」をご存じですか?
これは、学び方によって“記憶に残る割合”が違うという説を、ピラミッド型の図にしたものです。
アメリカの教育研究機関がまとめたもので、最近では研修や人材育成の文脈でよく引用されます。
この図によると、ただ聞くだけ・読むだけの学習(インプット型)は、記憶の定着率が5~10%程度。
しかし、自分で話す・やってみる・人に教えるといった「アウトプット型」の学習は、なんと最大90%も定着すると言われています。
つまり、学んだことは「自分の言葉で使ってこそ、身につく」ということなんですね。
実際、日本の大手企業(従業員1000人以上)では、新入社員研修や管理職研修などの階層別研修がほぼ100%導入されています。業務に必要な知識を、短時間で効率よく学べるインプット研修は、今も企業の人材育成の「ベース」として活用されています。
でも、気になるのがその「持続性」。
有名な心理学者エビングハウスの「忘却曲線」によると、人は学習した内容の約70%を1日後には忘れるとされています。
つまり、どれだけ良い講義でも、「学んで終わり」だと、1か月後にはほとんど記憶に残っていない可能性もあるんです。
そこで、私たちエッセンスがご提案しているのが、アウトプットの場をしっかり設計することです。
たとえば、チーム共創型の「プロボノプログラムitteki」では、異業種・多世代のメンバーとともに、社会課題に取り組む実践プロジェクトを約40日間行います。
就業時間外に他社の人と本気でディスカッションや提案を行うこの体験は、大きな刺激となり、学びの深化につながります。
業務とは異なる文脈で“腕試し”をすることで、学んだ知識を自分の言葉で使いこなし、自信や行動変容へとつなげることができます。
「積極性が増して、新しいプロジェクトに手を挙げるようになった」
「視座が上がり、チームに良い影響を与えてくれるようになった」
──そんな声が、研修後の現場からも多く届いています。
最近は「社内ワークショップ」や「成果報告会」など、参加者自身が得た学びを、さらに社内でのアウトプットを行う仕掛けづくりをしている企業も増えています。
たとえば、プロボノ参加後に参加者を集め、アクションプランを共有する機会をつくったり、気づきを他部門に発信したり。社内でも学びを言語化して再共有することで、本人の定着が深まるだけでなく、社内への波及効果も高まっています。
学びを「記憶」にとどめるだけでなく、「行動」につなげる。そのために必要なのは、アウトプットの場をいかに設計するかです。
せっかくの研修。
受けて終わりではなく、「成長につながる体験だったね」と言われるために──
アウトプットを意識した仕組みづくり、はじめてみませんか?
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