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HR発イノベーションを創出する「oneHR」って何の団体?

こんにちは。やわっちゃんです。

 

突然ですが、最近、ビジネス誌やニュースで「イノベーション創出が課題」とか「オープンイノベーションを加速する」とか、

 

イノベーションという言葉をよく目にしませんか?

 

 

例えば、昨年12月にはトヨタが国内向けのオープンイノベーションプログラム「TOYOTA NEXT(トヨタネクスト)」をスタートしたというニュースを目にしましたし、4月には、パナソニックがビジネスイノベーション本部を本社部門に新設したというニュースもニュースサイトで読みました。

 

イノベーションという言葉を調べると、「技術革新」という訳が出てくるのですが、最近のニュースでは、ただ単に技術革新という意味ではなく、企業の「生き残るための手段」という意味も内包しているように思います。

 

でも、イノベーション創出ってピンと来ない……!

 

新規事業開発をしているわけでもない私のようなOLにとって、イノベーションを意識しながら働くということもないですし、イノベーションって会社の経営層や新規事業部門の人くらいしか考えてないんじゃない……??(あとはダイハツのCMの最後にInnovation for Tomorrowって流れてきてかっこいい)

 

そんな中、7月のイベントのお知らせでこんなフライヤーが届きました。

 

 

んんん??

 

HR発イノベーション創出?

 

人材面からイノベーション創出を行うということでしょうか。

 

イノベーション創出というと、新技術を用いた新規事業開発や、産学連携などといった切り口が多い中で、人材からのイノベーション創出というのは今までの切り口とは異なりとても面白そうです。

しかも、イベントには最近話題の「立ちすくむ国家~」を書いた経産省若手官僚も登壇するとのこと。

 

気になったので、このイベントの運営団体「One HR」について調べてみました。

 

「One HR」ってどんな団体?

One HRのホームページを見てみると、発足主旨が載っていました。

【One HR発足趣旨】

人材の管理が主目的であった人事が、本業に影響を及ぼす人事へと進化を図ろうとしています。日本におけるイノベーション課題を解決する方法として、イノベーションを創造する「人事」こそが、必要とされているのです。本会は、人事発イノベーションを加速するために、HR業界として提供できる価値・存在意義を再定義し、発信していくことを目的とし、発足いたしました。

 

発足主旨には、「本業に影響に及ぼす人事」や「イノベーションを創造する人事」といった言葉が並び、企業人事に変革を促すような内容が記載されています。

 

HPだけではどのような団体かわからなかったので、詳細を確認すべく、代表者に連絡を取ってみました。

 

One HR 代表 島崎さんに聞いてみた

One HR 代表 島崎由真さん

【プロフィール】

1987年広島県広島市生まれ。日本ベンチャー大學卒業後、(株)ザメディアジョン・エデュケーショナルに入社。2015年、エッセンス(株)入社。企業に専門スキルを持ったフリーランス人材をマッチングするエージェントとして活動。2017年、HR企業や企業人事を束ねる有志団体「One HR」、台東区の子育て支援団体「たいとうパパママ応援隊」を設立。

島崎

こんにちは!今日は「One HR」に興味を持っていただいたということでありがとうございます。

まだ立ち上げたばかりの団体なので、お話をいただいてとても驚いています。

 

やわ

そうなんです!イベントのフライヤーを拝見して、「HR発イノベーション創出」というキーワードがとても面白いと感じまして、ぜひお話を伺いたいと思いました。

早速ですが、まずは「One HR」がどのような団体か教えていただけますか?

 

島崎

「One HR」は、人材会社に所属する人が有志で集まって運営している団体です。私と、人材の会社に勤める麓(ふもと)貴史さんという方の2名が共同で立ち上げ、現在は18名のメンバーが運営に携わっています。2017年3月に発足主旨を説明するための構想発表イベントを行い、この団体の活動がスタートしました。

私たちは、企業でイノベーション創出を行うためには、企業人事が、より経営に寄与する人材を採用・育成できるように変革しなければいけないと考えております。そのためにはまず、人事の方々に「自分たちから会社を、社会を変えていく」という意識を持っていただくことが重要だと考えています。
現在はイベントなどを開き、企業人事の変革を促すような発信を行っています。

 

やわ

企業人事の変革を、外部から促す活動をしているのですね。

 

島崎

そうなんです。今、日本企業の人事は、人を管理することが目的となってしまっている部分があります。しかし、海外での人事の役割とは、プロジェクトに最適な人材を最適な形でアサインし、経営に寄与するイノベーションを起こすことだと言われています。

日本企業でもイノベーションを求める声が多い中、イノベーション創出における人材会社、企業人事双方の役割を再定義することで、人材を企業に供給するフェーズと企業内で部門やプロジェクトに人材をアサインするフェーズの両方からイノベーション創出を視野に入れた人材選定を行うことができると思っています。

 

やわ

なるほど。そもそもどういった経緯でそのような発想に至り、「One HR」を立ち上げたのでしょう?

 

島崎

私は、今所属している会社で、ビジネスの専門スキルを持った非常勤フリーランス人材を企業の経営課題に合わせてマッチングするエージェントをしています。このフリーランス人材を私たちは「プロ人材」と呼んでいるんですが、企業人事の方から経営課題を伺ってプロ人材のご提案をしても、非常勤だと説明した途端に「非常勤なら必要ないです」と言われることが多かったんですね。でも、その会社の現場の方に同じ提案を行うと、「非常勤で問題ないです。その知識と知見を持つ方が来てくれるのであればすぐにでもお願いしたい」と言っていただくことも多く、人事の方が現場で本当に必要とされている人材を柔軟に取り入れてくれれば、日本企業でもより活発にイノベーションが生まれるのではないかと考えていました。

そのようなことを共同代表である麓さんに話した時、彼自身の経験から、シニア世代のセカンドキャリアについて考える上での制度の在り方、教育の在り方、キャリア形成の在り方をずっと考えていて、それができない世の中を変えていきたいと思っていたみたいで、二人で人材を取り巻く環境そのものを変革できるような団体を作ってしまおうという話になりました。

ちょうどそのころ、「one JAPAN」という大手企業の若手を中心とした団体が発信を強めており、私たちの団体も、若手が一つにまとまって既存の価値観やビジネスを打ち壊していくという意味で「One HR」という名前の団体にしました。

 

やわ

では、お二人の「人材にかかわる人たちを巻き込んで変えていきたい」という想いから始まった団体なんですね。その中で、「One HR」としては今後どのようなことをしていきたいですか?

 

島崎

私たちは、引き続き人材会社と企業人事に向けた発信をイベントを通して行っていこうと思っています。また、人材面からイノベーションが起こしやすい環境づくりのための政策提言を行う計画もあります。まずは、経産省若手との対話というイベントで、多くの方に自社や自分を変えていただくきっかけとなるように発信していきます。

できるだけ多くの方に、様々な角度からご意見をいただきながら進んでいこうと思っています。

 

やわ

今後も人材面からイノベーションを活発にしていくために、国も巻き込んで活動していかれるのですね。私もイベントに参加してみたいです!

 

島崎

ぜひ、お気軽に参加してみてください!

 

やわ

今後の活動を楽しみにしています。ありがとうございました。

 

共同代表麓さんにも話を聞いてみました

今回、取材のご相談をさせていただいた際、日程が合わず同席いただけなかった共同代表の麓(ふもと)貴史さんにもコメントをいただくことができました。

One HR 代表 麓(ふもと)貴史さん

【プロフィール】

1987年兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後、大手総合人材サービス業に入社。中高年のセカンドキャリア支援に従事した後、新規事業開発を担う。シニアやフリーランス領域のサービス開発、中小企業の後継者不足を解決する為の投資機関とのアライアンスサービスの開発、自社オープンイノベーションの促進、コワーキングオフィスの企画運営など、人と組織の関わりに於いて幅広い領域で活動する。2017年、これからの「個人」と「組織」の関わり方を、国家・企業人事・個人の3プレイヤーと共に研究・実践・発信する活動を行う有志団体「One HR」を共同代表の島崎さんと共に設立。趣味は育児。二児(姉妹)の父。

 

【「One HR」設立への想いを教えてください】

 

「One HR」を設立したいと考えたのは、某人材会社にて中高年のセカンドキャリア支援に携わった事が最初のきっかけです。

 

企業はコアの事業領域への選択と集中を推進してきたばかりに、コア事業が何らかの要因で崩れてしまうと雇用を守れなくなってしまいます。

近年では、景気悪化での雇用調整のみならず、年齢構成の問題から中高年の社外転進制度が取り入れられるなど、ますます40歳以上の社員の立場が不安定化してきています。

 

これは致し方ない事ではありますが、不幸なのはそのコア事業で評価を得るために限られた領域内で長く単一のキャリアを培ってきた個人が、ふとその枠(=コア事業)の外に出ると「これまでの経験を活かして」や「更なる成長を目指して」というキャリアパスが受入れられない。特に年齢が高くなればなる程、外からは評価してもらえない。

結果として、キャリアダウンを受入れざるを得ず、年収も大幅に下がり、遣り甲斐さえも失ってしまう。

 

そんな方々を何百、何千と見てきました。

 

その時の原体験から、企業は単一のコア事業だけでは雇用を長く維持できない(これは今後更に加速化すると思われる)し、そこに属する個人もその中で認められる為のキャリア形成では将来的に価値が無くなってしまう(極端な表現ですが)事を実感しました。

 

その後、シニアやフリーランスの働き方開発を行う中で、個人はひとつの組織で働く事が全てではなく、企業も(複数社で働く)外部人材を取り入れる事で新しい知見を得る事ができ、結果として、新規事業が立ち上がったり、課題が解決したりする場面を多数目の当たりにしました。

そして、この他流試合的な組織の在り方こそ、個人にも組織にも必要な手段ではないかと感じるようになりました。

 

同時に世の中もイノベーション創出やオープンイノベーションの促進といった風潮になり、人材流動や交流、組織と個人の多様な関わり方が、徐々にではありますが広まってきており、その成果も現れ始めています。

 

【今後の活動や「One HR」で実現したいことを教えてください】

 

人生100年、されど産業寿命は25年と謂われる世の中。

産業はますます短命化・複雑化する事が安易に予測でき、そんな時代に突入するからこそ、これまでの雇用の在り方に柔軟性を持たせたいと考えています。

 

多様な働き方が、個人にとっては長く働く為のスキルを養うことができ、組織にとっては事業の創出・成長に繋がる事を、当団体の活動で普及していきたいと考えています。

今後OneHRに於いて、『個人と組織の成長』を目的とした働き方の柔軟化を、国家・企業人事・個人と共に実践、啓蒙していきたいと考えています。

 

最後に

今回、「One HR」島崎代表、麓代表のお話を伺いました。

「One HR」は企業に所属する有志の若手の方々が、企業の枠組みをこえてイノベーション創出のために活動しているということで、「イノベーション創出」という大きな問題に対して人材業界の若手の方々にも問題意識があるという点にとても驚きました。

多くの人がそれに共感し、集まっている様子を見ると、今後、日本企業を変えていく世代が自ら発信することの重要性と意義を実感せざる得ません。

このような活動にご興味のある方は、ぜひ下記よりご登録してみてはいかがでしょうか。

きっと、同じ想いを持つ方に出会えることでしょう。

 

詳細は下記よりお問い合わせください。

「One HR」HR発イノベーション

https://onehr.amebaownd.com/

 

 

 

 

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