【パラレルキャリアへの第一歩】初心者のためのサービス4選
パラレルキャリアとは?
最近、「パラレルキャリア」という言葉を目にする機会が多くなりました。
パラレルキャリアとは、ピーター・ドラッカーが『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)で提唱した考えで、「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」を意味します。
報酬を得ることが目的の「副業」とは異なり、自分のキャリアアップやスキルアップ、夢の実現、社会貢献などを目的とした活動を、本業とは別に持つことをパラレルキャリアと言います。
近年は、働き方改革で残業が減り、「余った時間で何か新しいことを始めたい!」という方が、自分の人生を豊かにするために始めるという例が多くなっています。
しかし、いざ新しいことを始めようと思っても、「何から始めればいいのかわからない!」というのが本音ではないでしょうか。
今回は、そんな方に向けて、パラレルキャリアに一歩踏み出すために活用してほしいサービスをパラレルキャリアの目的別にまとめてみました。
【キャリアアップ・スキルアップ】サンカク
仕事を辞めずに、成長企業の経営にサンカクできるサービス「サンカク」【ポイント】
・他社のディスカッションに参加することで自分の知見を提供できる
・現職を辞めずに、社外の経営や事業に触れることができる
・空いた時間でできる
【詳細】
サンカクは、現職を辞めずに、社外の経営や事業に触れることができるディスカッション参加サービスです。
サンカクへの会員登録は無料で、募集中のディスカッション案件に興味があったらコンタクトを申し込みます。
【実際に使ってみて】
サンカクには、社外の人とディスカッションを行いたい企業がディスカッションテーマを掲載しており、登録した人はそれを自由に見ることができます。
気になったディスカッションテーマには「興味がある」というボタンを押し、興味を持った理由(選択式)と一言(記入式)を入力することで相手にコンタクトが申請されます。
相手企業から返信があれば、チャットでディスカッションの日程を決めて、サンカクがスタートします。
が、筆者が返信をいただいたのは、4社中2社ほど。
筆者の敗因は、マイページ上の自分の登録情報をきちんと記入しなかったことと、一言コメントに何も入れずコンタクトを送ってしまったことだと思われます。
興味がある企業からより多くの返信をもらうためには、自分のプロフィールを充実させ、ディスカッションテーマに合わせて自分がどのような価値を提供できるかきちんと伝えることが重要になるようです。
【キャリアアップ・スキルアップ】ナナサン
修羅場体験を通じた他社留学型のキャリア開発研修サービス【ポイント】
・今の会社の業務をしながら、週一回ベンチャー企業に留学できる
・現職を辞めずに、社外の経営や事業に触れることができる
・自分の学びたいこと、チャレンジしたいことに合わせて適切な会社を紹介してくれる
【詳細】
ベンチャー留学研修サービス「ナナサン」とは、現業の仕事を7割に圧縮して時間をつくりだし、残りの3割でベンチャー企業に留学できるサービスです。
会社の研修で留学に行くので、会社がどのようなことを学んできてほしいか、自分がどのようなことを学びたいかによって行き先のベンチャー企業を選んでくれます。
【ナナサンについて問い合わせてみて】
ナナサンは、企業の研修としてベンチャー企業に留学するサービスなので、自分の会社が導入してくれないと留学できないそう。
ただし、「パラレルキャリアにチャレンジしたいけど何から始めればよいかわからない!」という方は、自分の会社にも同じように考えている人がいるかもしれません。
ぜひ、人事部に熱意を伝えてみても良いでしょう。
【社会貢献】サービスグラント
スキルを生かしたボランティア「プロボノ」で、NPOを応援してみませんか?【ポイント】
・非営利組織が取り組んでいる各種の社会問題に一定期間まとまったコミットをすることができる
・社外のビジネスパーソンと一緒にプロジェクトを推進することができる
・自分のスキルを求めているNPOを紹介してくれる
【詳細】
サービスグラントとは、ビジネススキルや専門知識を活かして、社会的課題解決に取り組む非営利組織(NPO・地域活動団体等)の基盤強化を支援する「プロジェクト型助成」です。
「グラント(Grant)」とは、英語で助成金の意。「サービスグラント」は、お金ではなく、スキルや専門性によって非営利セクターを支援することを意味します。
【実際に使ってみて】
サービスグラントに登録する際には、まず「スキル登録フォーム」からスキル登録を行います。登録内容によって参加できるプロジェクトの案内が来るようなので、自分のスキルを明確化し、できる限り詳細に記入することをお勧めします。
スキル登録の前後で説明会に参加できるようなので、自分がどのようなことなら支援できるのかを考える上でも、一度参加し、お話を聞いてみるといいでしょう。
【趣味を活かす】Time Ticket
私の30分売りはじめます。【ポイント】
・30分から自分の時間をチケットとして販売できる
・様々なジャンルのチケットが販売されており、自分の時間の売り方は自由
・空いた時間でできる
【詳細】
タイムチケットは、あなたの時間をチケットにしてシェアできるサービスです。
【実際に使ってみて】
すでに販売されているチケットは多岐にわたり、「就活のアドバイスに乗ります」や「Facebookのアイコン写真を撮影します」というものまでさまざま。
自分のできることは何か、どのくらい需要があるのかなど、チケットを作ってみて考えるのも良いかもしれません。
最後に
いかがでしょうか?
新しいことをはじめるのは勇気も時間も必要になりますが、一歩踏み出し、働き方改革で削減された残業時間を自己研鑽に使い、自分のできることの幅を広げてみるのもいいかもしれません。