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150人の村のつくり方で人生は変わる

五輪でも発生した「ヘイトツイート」

例によって、オリンピックで悪い意味で話題になったのが、選手へのヘイトツイートでした。ワイドショーや週刊誌、ネットニュースで不倫などのスキャンダル報道があると一気に当人やその周辺の人にもヘイトの声、ある種の攻撃が届けられるようになっています。

本来、自身の人生とは何ら関係がないのに、なぜヘイトを発する人はわざわざそんなツイートをしてしまうのでしょうか。


友達の最大数は150人

「ダンバー数」という言葉をご存知でしょうか。人間のグループのサイズについて研究したダンバーが発表したもので、親しい友人には層があり、層が広がるごとに親密さや接触頻度は減少していきます。具体的にはレイヤー0(3~5人の非常に親しい友人)やレイヤー1(12~15人のシンパシーグループ)、レイヤー2(45~50人の遠い友達)、レイヤー3(150人。友達の最大数)と広がっていきます。

このレイヤーのうちレイヤー3の「150人」がダンバー数と呼ばれていて、顔と名前がはっきり一致する数であると言われています。いわば自分だけの150人の村と呼べるかと思います。その村に誰を入れているかによって、その人の人生の彩りは変わってくるのではと思っています。


村のトラブル

これが、リアルな友達が100人で残り50人は芸能人の村であれば、その50人のうちの1人が不倫などのスキャンダルを起こすと、ショックを受けたり、怒りがこみ上げたりしてきます。それは言わば、自分の村の中で起きたトラブルであり、思わず攻撃してしまうのはさながら長老による制裁のようなものではないでしょうか。

同じように、アメリカの著名な起業家であるジムローンは「あなたの周りの5人の平均があなたである」という言葉を残しています。5人の法則やつるみの法則と呼ばれ、年収や、学歴、性格なども最も近い周囲の5人の平均が自分であることを意味しています。


積極的「人的環境」デザイン

私は、これらの話を聞いたときに、自身の150人の村や周囲の5人を積極的にデザインする思考を持てるかが、その人の人生や仕事を大きく左右するのではないかと感じました。

私自身振り返ってみても、進学する学校や部活動・サークル、就職先を選ぶことはしても、その先の友人や付き合う人を積極的に選んでいるかというとそうとは言い切れませんでした。


「精神的同僚」との出会い

自身の話ばかりで恐縮ですが、私が社外に出て交流することの良さに目覚めたのは、あるビジネスアプリのユーザー交流会に招待されたことでした。

突然スマホに通知がきて、半信半疑で申し込んだのですが、当日は約40人のイキイキとした目をしたビジネスパーソンが集まり、活発に意見交換や今後のアプリの方向性のリクエストが飛び出し、その非日常感を心から楽しんでいました。

それ以降、積極的にセミナーやイベントに参加し、ビジネスのトレンドを学んだり、他社の人と交流するようにし、一緒に勉強会を企画するような仲間にも巡り合えました。いわば「精神的同僚」とも呼べる彼らは、仕事に前向きで、常に新しい刺激をくれて、確実に私の人生に光を与えてくれています。


コロナ禍で広がる交流格差

コロナ禍をきっかけに、ネット交流を盛んに行う人と出不精な人とで大きな分断が生まれています。ある人は「気軽に大物ビジネスパーソンの話をClubhouseで聞けて最高」と言い、ある人は「コロナ禍になってから一切交流がひろがっていない」と言います。


人生100年時代の村づくり戦略

人生100年時代を迎え、どんな人生を送るべきかが突き付けられる中、大げさなゴールを掲げることは難しいかもしれませんが、どんな人と一緒に過ごすかはライトに考えやすいのではと思っています。

また、自分がどんな人の150人の村や影響を与える5人の中に入るか、という意識を持つか持たないかでも自身の使い方が変わってくるのではないかと思っています。少なくともそんな人は、誰かを攻撃している時間はないのではないでしょうか。

島崎 由真(エッセンス株式会社 越境研修事業部 部長)

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