元メカニックのライターは、「楽しい」をエンジンに多数の副業を実践するパラレルワーカー

元メカニックのライターは、「楽しい」をエンジンに多数の副業を実践するパラレルワーカー
家業で職人として働く美咲 咲哉さんは、自動車のメカニックだった経験を活かし、ライターの副業でも活躍されています。しかし、お話を伺ってみると、副業はライターだけにとどまらず、幅広く活動をされているパラレルワークの実践者でした。
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本業は職人。副業はライターと……

製造業を本業として働く美咲 咲哉さん。家業でもある現在のお仕事で、職人として働きながら、ライターとしても活躍する副業実践者です。

様々な仕事を経験しながらも、10代のころから始めた文章を書く仕事は、途切れることなくずっと続けてきました。書くことへの情熱は今も変わらず、家業に携わるなかでも時間を上手にコントロールし、書き続けています。

副業ライターのお仕事は、自動車関連の記事執筆や取材が中心。大手自動車メーカーで、メカニックとして働いていた経験から得た、深い知識と広い人脈から生み出すコンテンツが最大の武器と話します。

そんな美咲 咲哉さん、実はライターだけではなく様々な副業をおこなうパラレルワーカー。本業と副業を両立するうえでの苦労はなく、どれも単純に楽しいと話します。

いくつもの副業を実践し、どの仕事も楽しむ美咲 咲哉さんは、どのように考え、本業と副業をおこなっているのでしょうか。

メカニックの経験は副業ライターとしての最大の武器

ーー現在の本業と副業について教えてください。どんな仕事をなさっていますか。

本業は、祖父の代から続く製造業を営んでいます。ファッション・アパレル関連製品を制作する際に使う、「型」を作る仕事です。

小学校3年生くらいのときに初めて、お手伝いレベルですが家業に触れました。それから、徐々に家業に携わるようになって今に至る、というわけではないんです。

仕事選びにおいて、祖父からの影響を強く受けています。小さい頃から、祖父の趣味だったポケバイやカートなどの乗り物類に触れていたことから、どんどん自動車やバイクが好きになって、ついには好きが高じて自動車メーカーでメカニックとして働くほどになりました。

現在は、紆余曲折を経て家業である型作りに携わりながら、副業でライターとして活動しています。副業に関しては、本業が家業ということもあり、特に制約もありません。

想像することが好きで、その想像をアウトプットするために文章を書き始めました。それがライターとしての現在に繋がっています。家業やメカニックなど、経験してきた仕事のどれもが、ライティングに活かされていると思います。

ーー特にどのような経験が、ライターとしての仕事に活かされているのでしょうか?

メカニック時代に得た、知識や人とのつながりですね。その経験を活かした自動車関連の記事執筆は、ライターの仕事の中心になっています。

これまでの経験から、専門的な考察や、取材時に深い話を聞くことができるので、そういった部分をクライアント様に評価いただいて、お仕事をご依頼いただけるのは嬉しいですね。

基本的に自動車関連の記事執筆は専属のような形で、ひとつのクライアント様からのお仕事を受けています。他のクライアント様からお話をいただいた際は、申し訳ないのですが、お待ちいただくか、お断りさせていただくことも多いです。

苦労なんてまったくない。ただ純粋に楽しい

ーー副業ライターとしての収入はどのくらいになるのでしょうか?

ライターとしての月収は多いときで100万円ほどです。ですが、実は副業としておこなっているのはライターだけではないんです。

剣道具の販売、車のトータルチューニングやレース関連の仕事もしています。副業というよりもパラレルワークというほうが近いかもしれませんね。

最近ではライターさんの育成も始めました。多くのクライアントさんから声を掛けていただけるのは嬉しいんですが、ひとりではどうしても受けきれない。

じゃあ受けられるライターさんを育てることができれば、そこの仕事も全部回るんじゃないかと思って。

少しずつ人数が増えて、現在は30名ほどのライターさんとお仕事させていただいています。案件は私が集めるので、みなさんに書いてもらう。それらをチェックして、フィードバックしています。

少しずつでも育っていってくれたら、ライターさんが増えることが嬉しですし、喜んでくださるクライアントさんも増えると思っています。

ーー業務の切り分けや、副業の苦労などはございますか?

切り分け方としては、午前中は本業の時間と決めています。午後は時々の仕事の状況によって時間の使い方が変わりますが、副業をすることで苦労することはまったくありません。

どの仕事も純粋に楽しいんですよ。あまり働いているという感覚はないかも…。安定よりも、面白さや楽しさを求めてしまうタイプなんです。

もちろん、子どもたちに迷惑はかけられないので、稼がなきゃいけないんですけど。でも、どれだけ稼いでいたとしても辛かったらやってられないですよね。

自分が楽しめるということはすごく重要だし、一緒になって子どもたちも楽しめるんだったら幸せだと思うんです。サーキットに取材に行ったり、剣道関連で武道館まで行ったり、子どもたちも一緒に飛び回ってますね。楽しんでくれてるといいんですけど(笑)。

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